11月3日に開業130年を迎えた、JR山陽線の尾道駅。多くの鉄道ファンが訪れ、大盛況の一日となった。その会場でひときわ目立ち、ファンの心を釘付けにしていた激レア販売会に密着した。

先頭は朝3時から 鉄道物品を限定販売

野川諭生アナウンサー:
午前9時20分すぎ、整理券配布まであと10分ほどになりました。長い長い行列です。この先を進んでいきますと、ズラーッときて

販売会の開始を待つ鉄道ファンたち
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文化の日の11月3日、JR尾道駅前に集まった人たち。

JR西日本 岡山支社・小林敏博経理課長:
全国的にも、おそらく久々かなと思う

一体、何があるかというというと…。

JR西日本 岡山支社・小林敏博経理課長:
昔、国鉄時代に使っていた黒電話。最近、禁煙の流れでこういったものが置けないというところもあって、倉庫に眠っていたものを今回出させていただいた

1891年に山陽線が尾道まで開通し、2021年で130周年という「メモリアルイヤー」に開かれた、ファンにはたまらない販売会。

――何時から並んでいる?

先頭に並んだ鉄道ファン:
朝3時。尾道駅の駅名標が欲しい

鉄道ファン25年の野川アナも参戦 

野川諭生アナウンサー:
こちらが最後尾ということで、並ばせていただきます

実は野川諭生アナウンサー、この道25年の鉄道ファン。職場の自席には様々な鉄道会社のグッズに4つの鉄道カレンダーを置き、ブログは基本的に駅のことばかり。

そして、自宅の部屋に集めているグッズの中でも特に大切にしているのが、実際に使われていた本物の鉄道中古物品。

野川諭生アナウンサー:
このコロナ禍でも鉄道会社は大変な苦労をされているから、こうしたグッズを買うことで少しでも足しになってくれればという気持ち

会場で見た笑顔と涙…何を買った?

ディレクター:
午前10時になりました。いま次々とファンの方々がテントの中に入っていきます

午前3時に並んだ男性は、お目当ての駅名標をガッチリと手にしていた。

先頭に並んだ鉄道ファン:
普段手にすることがないので、なかなか感じることのできない重みですね

テント周辺に広がるアツイ熱気と息遣い。こちらの親子が手に入れたのは、信号機内部のLEDユニット。

”レア物品”を手に入れた人:
こういうものはなかなか売っていないから、気になって

一方、涙する小学生の姿も。「チケッター」と呼ばれるスタンプが、先に並んでいたファンに購入されてしまったのだという。それでも代わりに買ってもらった「塗装表示板」で笑顔を取り戻した。

ディレクター:
続々と商品が売れていきます。野川キャスター、やや表情が曇ってきました

31番目に回ってきた購入順。野川諭生アナウンサーもなんとか目当ての品を手にできた。

JR西日本 尾道駅・坂本芳明駅長:
駅はその土地の顔、玄関口なので、より一層この駅を中心として地元が盛り上がってくださればいいのかなと思う

目当てはあのレア品 即売会の結果報告

野川諭生アナウンサー:
私、三度の食事よりも鉄道が大好きです。みなさんお目当ての商品があって並んでいますが、これが先着順。ある意味、戦いでもありました。コロナ禍なので、声の出せない静かな戦いでした。並んでいる中で、前の人に自分の欲しかったグッズを買われると、無言で悔しい表情をする。私もそうだったかもしれないです

野川諭生アナウンサー:
鉄道中古物品はこれまで個人的に集めておりまして、その一部をこちらに持って参りました。手旗や車掌マイクなど、仕事中であっても鉄道と一緒に居たいと願ってはいるんですが、そうもいかないので、こういったものを家において眺めて楽しむというのが、幸せになっていたりするんですね。鉄道への恋、なかなか実らない。片道切符だということもあります

これまで集めた野川アナウンサーの宝物

野川諭生アナウンサー:
私が並んで買ったのは、尾道駅の駅名標(2万円)。皆さんが手に入れたものに負けず劣らずレア品です。会場に来ていた皆さんにお話を聞くと、普段お世話になっている鉄道会社が今コロナ禍で非常に苦しい状況にあるから今度は自分たちが支えたい。そんな気持ちを話してくれたファンのみなさんもいましたし、希少なグッズが手に入って、大好きな鉄道の役にも立てるということで、「鉄道愛」だけではなくて「支えあい」も感じることができるイベントでした

(テレビ新広島)