赤ちゃんの成長を数字で確認できる身体測定。今、とある動物の赤ちゃんの体重測定の様子が「可愛すぎる」と話題になっている。

その動物は、埼玉県こども動物自然公園で6月22日に誕生したフタユビナマケモノの赤ちゃんだ。
フタユビナマケモノは南アメリカ北部の熱帯雨林に生息しており、1日18時間近く眠り、そのほとんどを木の上で過ごすという哺乳類。

今回話題となった、埼玉県こども動物自然公園の公式アカウント(@saitamazoo_tw)が投稿した生後4カ月過ぎとなるフタユビナマケモノの赤ちゃんの体重測定の様子がこちら。

フタユビナマケモノの赤ちゃんの体重測定(提供:埼玉県こども動物自然公園)
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体重計の上に乗るフタユビナマケモノの赤ちゃんは、ミナミコアリクイのぬいぐるみに抱きついている。

長い手足を使ってしっかりとぬいぐるみを抱き込んでおり、表情も怖がっている様子はなく、どこか安心しているように見える。これならちゃんと体重が量れそうだ。

クリクリの瞳がかわいい(提供:埼玉県こども動物自然公園)

この愛らしい計測の様子にはTwitterでも「可愛すぎる!」「すごい癒される」「家に連れて帰りたい」といったコメントが寄せられ、4万2000のいいねが付く話題となっている(11月17日時点)。

生後4ヶ月を過ぎたフタユビナマケモノの赤ちゃん。すくすく成長しています。
写真は体重測定の様子。

こども動物自然公園は、この赤ちゃんが生後48日の体重測定の様子も投稿しており、その時も同じミナミコアリクイのぬいぐるみを使って計測していた。

生後4カ月過ぎの計測時にはぬいぐるみを囲うように回されていた手足も、この時はまだ短く、抱きつくというよりはしがみついているといった様子。

生後48日時点の体重測定の様子(提供:埼玉県こども動物自然公園)

この時の投稿も「世界一かわいい体重測定」「可愛いすぎる」といったコメントが寄せられ、赤ちゃんまでもがぬいぐるみに見えるといった可愛らしさで、1万8000のいいねを集めた。

今日は、フタユビナマケモノのノンおかあさんがきゅうりを夢中で食べている隙に、生後48日齢の赤ちゃんの体重測定を行いました。赤ちゃんもおかあさんも落ち着いていました。うまれた時は短くて黒かった体の毛も、だいぶん長くなって明るい色になってきました。順調に育っているようです。

なるべく安心するようにぬいぐるみを使用

体重のみならず、ぬいぐるみと大きさを比較することでも成長を確認できる、癒される測定の様子だが、ナマケモノの測定ではぬいぐるみを使用するのが普通なのだろうか?

こども動物自然公園の飼育係・二場惠美子さんに話を聞いてみた。

ーーなぜフタユビナマケモノの赤ちゃんの体重測定ではぬいぐるみを使うの?

赤ちゃんは1日の大半の時間をお母さんのおなかの上にしがみついて過ごしています。体重測定の時は一時的にお母さんから離す必要があるので、なるべく安心するようにぬいぐるみにつかまらせています。

コアラ等、親につかまって育つ動物を一時的に親から離すときは、大きさ等が適切なぬいぐるみを使うことがあります。


ーーなぜミナミコアリクイのぬいぐるみなの?

このぬいぐるみは園内売店で販売しているもので、コアリクイの赤ちゃんの体重測定に使っていましたが、4つ足で安定が良く、つかまらせやすい幅なのでナマケモノにも使っています。

脚が太く確かに安定感がある(提供:埼玉県こども動物自然公園)

ーーミナミコアリクイのぬいぐるみの他に試した物はある?

コアリクイのぬいぐるみがあったので、それを使ったところ具合が良かったので他は試していません。


ーーいつ頃までこのぬいぐるみを使うの?

今の段階であしが下につきそうになっているので、あと1、2カ月くらいでしょうか。このぬいぐるみが赤ちゃんをささえきれなくなってきたら体重計に直接乗ってもらいます。

かわいい測定だが飼育員は大急ぎ

ーーぬいぐるみを使って測定するナマケモノの赤ちゃんの様子を見てどう思う?

お母さんと一緒にいる時はあまりじっくり観察できないので、体重測定は成長の具合や、健康状態などを見る機会になっています。今のところ順調に成長しているのでほっとしています(ぬいぐるみとの対比で大きくなったなあと感じます)。なるべく早くお母さんのところに返してあげたいので、大急ぎで測定しています。

母親ノンと赤ちゃん(提供:埼玉県こども動物自然公園)

ーーちなみに、大人のフタユビナマケモノの体重はどのように量るの?

あまり頻繁には測定していません。普段の体つきの観察などで健康状態の確認をしています。量るときははかりの上に直接乗ってもらいます。


ーーフタユビナマケモノの赤ちゃんについて教えて。

性別が未定のため、まだ名前はついていません(見た目でははっきりわからないため、もう少し大きくなってから毛根などでDNAから雌雄判別を行います)。

いつもお母さんと過ごしているのでまだ性格はわかりません。お兄ちゃん、お姉ちゃんが小さかったころに比べると、お母さんから離したときにあまり鳴かないので、落ち着いた子だな、とは感じています(こどもをお母さんから離して少しすると、不安になってお母さんを呼ぶ声を出すことがあります。おとなが鳴くのはきいたことがありません)。

母親のおなかの上でぐっすり(提供:埼玉県こども動物自然公園)

ーーTwitterの投稿には多くの反響があるがどう感じている?

多くの方にフタユビナマケモノについて興味を持っていただけるきっかけになればうれしいです。

おでかけする親子(提供:埼玉県こども動物自然公園)

フタユビナマケモノの赤ちゃんの体重は生後48日時点で630g。そして、今回の生後4カ月過ぎの測定では1350gになっていたという。約3カ月で倍の重さに成長していた。

左:生後48日 右:生後4か月過ぎ(提供:埼玉県こども動物自然公園)

フタユビナマケモノが親離れするのは、個体差はあるが1年ほどだそう。母親に抱かれている可愛らしい姿が見られるのは残り約7カ月。

気温が下がるとガラスで仕切られた屋内に入るので、場所によっては親子の姿が見にくくなることもあるという。会えるかどうかは親子次第だが、赤ちゃんの成長を実際に見に行ってみるのはどうだろうか。

ちなみに、ミナミコアリクイのぬいぐるみは園内売店にて、5500円(税込み)で購入することができる。このぬいぐるみと比較してフタユビナマケモノの赤ちゃんの大きさを実感してみるのもいいかもしれない。