放置竹林をなんとか生かしたい…自然をイメージし彫刻
宮崎市の中心街、ニシタチに工房兼店舗を構える「駄BAMBOO」。
この記事の画像(11枚)凛と立つ竹からやわらかな光がこぼれる竹灯籠をはじめ、竹を使ったアクセサリーやキーホルダーなどを製作・販売している。
駄BAMBOO・平木嗣人さん:
自然美をイメージして彫ってるんですけど、波や太陽、最近は笹の葉なんかをイメージして彫っていたりします。
環境問題となっている放置竹林のニュースを見て、なんとか生かす手立てはないかとたどり着いたのが、この竹灯籠だった。露店から始めて以来、18年間活動を続けている。
――こちら光の色が違うように見えるのですが、どうやって表現されているのですか?
駄BAMBOO・平木嗣人さん:
3パターンの穴のあけ方で表現しています
穴の大きさや深さを少しずつ変えることで、彩りに変化を付けているのだ。
灯籠に使用するのは、綾町の竹の間伐材。
乾燥させ、繊細な作業を根気よく繰り返して、1年半から3年の年月をかけて完成させる。
灯りが付いている時はもちろんきれいだが、付いていない時もまた違った表情で楽しませてくれる。
顔料を混ぜた漆を塗ることで、鮮やかな色合いに仕上げたものも。
「見ていて落ち着く」と評判
作品は、イベントのデコレーションとしても、ホテルやお店のオブジェとしても人気がある。
店舗の向かいの中華料理店にも、平木さんの竹灯籠が飾られている。
ぶたまん 店主・日髙玲さん:
2年ほど前に作っていただいたんですけど、お店に来たお客さんも「これは?」と言って関心があって。やっぱり竹ですのでね、見る方が落ち着く感じがするから気に入っています
駄BAMBOO・平木嗣人さん:
最近、何かとストレスを感じると思うのですが、竹灯籠の灯りで皆さんが癒されてもらえれば、うれしいなと思います
月明りを思わせる、静かであたたかな光。秋の夜長にやさしく寄り添う。
(テレビ宮崎)