東京オリンピックの激闘の裏にあったハプニングや思い出をアスリートたちが告白。

10月17日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、東京オリンピックに出場したボクシング・岡澤セオン選手、やり投げ・北口榛花選手、飛び込み・寺内健選手、走り高跳び・戸邉直人選手、BMX・中村輪夢選手、ボクシング・並木月海選手、カヌー・羽根田卓也選手が登場。7人のオリンピアンが激闘の裏にあったエピソードを明かした。

やりは他人のを使ってます!

やり投げ・北口榛花選手
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女子やり投げで快挙を達成した北口榛花選手。

予選での1投目で今シーズン自己ベスト62m06を記録し決勝進出。これは1964年の東京オリンピック以来57年ぶりだった。

この記録を出した瞬間、北口選手が喜びを露わにして大はしゃぎする姿が反響を呼んだ。

北口選手は「予選なのでそんなに喜ばないで、クールに“余裕だぜ”って感じていこうと思っていたんですけど、1投目からあんなに飛ぶとは思っていなくて、嬉しくなっちゃって」と笑う。

そんな北口選手は、「大喜びしたあの一投、実は“他人のやり”を使っていました」と舞台裏を明かした。

「やり投げ界では普通のことなんですけど、私は特に人のやり使っています。会場にやりが置いてあって一つずつ触れるんですけど、自分のあんまりもっていかないんですよね」と話す北口選手に浜田さんは「え、手ぶらでいくの?」とツッコむ。

「ほぼ手ぶらが多くて、今回は東京だから持って行ったんですけど、触ってみたら他の人の方が好みだったので」と笑う北口選手。アスリートにとって道具の重要性を感じている武井さんは「例えば十種競技だったら別に10分の1だし、競技場にあるやつ使うんですけど、北口選手のレベルはもうグラム単位じゃないですか。自分用に買って練習しているはずなのに、何してんの?」と驚く。

さらに北口選手は「借りますって言うときもあるし、誰のかわからなかったら勝手に…」と話し、スタジオ中を驚かせた。

コンタクト鏡がないとつけられない!

オリンピックに6大会出場した飛び込み界のレジェンド・寺内健選手。

決勝では最終6本目で決勝自身最高点となる74.40を記録。メダルには届かなかったものの、演技を終え、プールに深々と一礼すると、その姿に各国の選手たちからスタンディングオベーションを受け、6度目のオリンピックを笑顔で終えた。

そんな寺内選手は「6回オリンピックに出てこんなの初めて!飛び込むたびにコンタクトが外れまくりー!」とハプニングを明かす。

「今まではコンタクトして水の中で目を開けても外れないレベル」だったが、今大会は6回中、最初の3回で外れたという。「飛ぶまでの間は12、3分しかなくて。でも、僕は鏡を見ないとできないんです」という寺内選手に、浜田さんは思わず「なんでやねん!」とツッコむ。

「でも鏡がないので、もうやってみようと目を潰すくらいの勢いで押し込んで、3回取れて4本目跳んだときに“またかよ”って思ってつけたら、取れてなくて…」と2重にコンタクトを装着して、見えなくなってしまったという。

「ひとりでずっと焦っていたんですけど、冷静さを装ってました」と寺内選手が明かすと、浜田さんも「そんな話あるんや」と驚いていた。

“変態的”に多いルーティンの重要性

寺内選手は試合前などの欠かせないルーティンが“変態的”に多いという。

<試合中のルーティン>
・タオルはいつも同じ畳み方!いつも左肩にかける!
・飛び板台に上がるのはいつも左足から!
・1日 何試合あっても同じ水着をはき続ける
・飛び込む前に左腕→右腕→体の順に水をかける
 前回り系の技なら2回ずつ、後ろ回り系の技なら3回ずつ

浜田さんも思わず「めんどくさ!」と言ってしまうほど細かいルーティンだが、寺内選手は忘れることは絶対ないと言い、「これをしてきたから、30年間練習続けてこれたのかなと思っています」とルーティンの大切さをアピール。

水着をはき続けることについては、他の選手は1回1回変えているようだが、寺内選手の場合は「“こいつと心中する”という気持ちで1枚選んで、同じのをはき続ける」ため、「1日2試合とかあると、一旦脱いでまたはく」と明かした。

脱いだ後は風通しのいい場所に置いているため、「ほぼ捨てられてもおかしくないような置き方をしています」と笑う。それは通称“置きパンツ”と呼ばれているそう。ギリギリまで乾かしても、乾いていないことの方が多く、濡れたままの水着で2試合目に臨むときもあるという。

自身のルーティンについて力説する寺内選手

試合中以外のルーティンも細かく、ベッドメイクをすることは「試合中にもし何かあって、捜査が入ったとしても『寺内、めちゃくちゃ几帳面やな』って思ってもらいたい」と見栄を張っているというが、「過去の試合でもキレイにしていくことが良かった」ためゲン担ぎでもあるという。

<試合中以外のルーティン>
・駅の階段も左足から!間違えたらやり直し
・週に1度は美容院へ
・常に帽子を5個以上持ち歩く
・宿泊先から外出するときは毎回荷物をまとめベッドメークも!

選手村満喫した北口選手がうらやましい!

走り高跳び・戸邉直人選手

今大会オリンピック初出場の走り高跳び・戸邉直人選手。走り高跳びを研究テーマに論文を書き、博士号を取得。科学的な分析を繰り返し、磨きをかけたジャンプで2m28cmを一発クリアし、予選突破。

この決勝進出は日本人選手にとって、ミュンヘンオリンピック以来、49年ぶりの快挙となった。

しかし、その後足に違和感を覚え、決勝では惜しくもメダルを逃してしまったが、試合後は早くも3年後のパリオリンピックへ向けて意欲を見せていた。

浜田さんが名字の「戸邉(とべ)」が競技とマッチしていると言われると、「よく言われます。戸邉だから、跳ばないとなって」と苦笑する。

スタジオ内で戸邉選手が飛んだ2m28cmの高さにしるしをつけると、戸邉選手は「スタジオにいる人は跳び越えられます」と笑わせた。

そんな戸邉選手は「写真撮るヒマもなく、オリンピックの思い出ゼロ!それに比べて北口は…」とぼやく。

選手村内にあった、アスリートたちの“映えスポット”として人気のオリンピックのモニュメントで写真を撮りたいと思っていた戸邉選手。しかし、予選の前日から1泊しか選手村に入れなかったそうで、「いざ行ってみたら長蛇の列で…」と試合前日だったこともあり、諦めたという。

しかし北口選手は、コーチが外国人コーチだった事情もあり約2週間前から選手村に入り、堪能していたと明かした。モニュメントでも「100枚くらい撮った」と嬉しそうに笑い、「ご飯もここで出るのは最初で最後だからと全部写して、施設も回ったり」と話し、選手村で撮影した写真が披露されると「かわいそうな戸邉!」と浜田さんも哀れんだ。

さらに戸邉選手は「右折が気持ち悪い」という悩みを明かす。

「僕の競技は助走して飛ぶんですけど、左方向にカーブして走っていくので、いつも左方向に曲がっていて、私生活で自転車漕いだり、車を運転してて右に曲がると気持ち悪い。体が歪んだんじゃないかって感じになります」

すでにパリへの戦いは始まっている。注目のアスリートたちが今後どんな活躍をするのか期待したい。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)