自民党の森山裕国対委員長が14日、国対委員長を退任した。
在職期間は過去最長で、森山氏は「1534日間、50カ月の長きにわたって国対委員長を務めたことは大変ありがたいことだった」と述べた。
2017年8月に国対委員長に就任した森山氏は、安倍内閣、菅内閣、岸田内閣と、3内閣において国対委員長を務めた。
森山氏は、一番思い出に残ったことについて、「憲法審査会に付託された手続き法(国民投票法改正案)が、一部野党の反対はあったが、大方の会派の理解を頂いて、成立したことは何よりだった」と述べた。
自身の国会運営について、「譲れない一線は守りつつ、合意形成に向けた努力は怠らずやり、健全な議会運営を心がけることで、一定の成果を上げることができたのではないか」と評価した。
強行採決については、「数が多いから強行採決が許されるわけではない。熟議に熟議を重ねて努力することは、数がどうであろうとやらなければいけない」と述べた。そして、「全ての国会に集う国会議員は主権者である国民から選ばれたという原理原則を大事にして、国会運営をすることが大事」だとの考えを示した。
また、「いろいろな局面があり、そのたびごとに二階幹事長に大変ご苦労いただいた。いい幹事長のもとで、国対委員長をして、大変ありがたいことだった」と述べ、二階前幹事長に謝意を表明した。