秋の「うるおい不足」をケアするドライヤー

乾燥による潤い不足や夏の紫外線などのダメージで、秋に髪の毛のケアを気にして買う人が多いというドライヤー。
各社から新商品が続々登場している最新ドライヤーの性能を「スゴ撮」した。

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女性A:
髪の毛のうるおい、足りてないですね。

女性B:
パサパサするのでうるおいが欲しい。

パナソニック ドライヤー商品企画担当・巽敦子さん:
今年の新製品は高浸透ナノイオンとミネラルで髪の内側までうるおうという髪ケアにこだわった商品になっています。


まずは、パナソニックが9月に発売した「ヘアドライヤー ナノケア EH-NA0G」(3万6000円前後・市場想定価格)。

このドライヤーは髪の内側にまで水分を与え、うるおいが浸透する高浸透「ナノイー」が出るため、髪を乾かした後のうるおいが従来品の1.9倍。さらに髪表面のキューティクルを守るミネラルの量も約2倍になっているという。

では、最新ドライヤーで乾かした髪は本当にうるおっているのだろうか?実験を行った。

人毛の束をシャンプーで洗い、高浸透「ナノイー」とミネラルが出ないドライヤーを使って1分半乾かし、1000回ブラッシング。
続いて高浸透「ナノイー」とミネラルが出るドライヤーでも同じ工程を行った。

この2つの人毛の束を電子顕微鏡で見てみると…
高浸透「ナノイー」とミネラルの出ないドライヤーで乾かした髪は、シャンプー前と比べキューティクルに傷がつき、黒い穴のような部分も確認できた。

一方、高浸透「ナノイー」とミネラルが出るドライヤーで乾かした髪は、シャンプー前と比べてもほとんど傷がついていないことがわかった。

温度を自動でコントロール

続いて、シャープの最新ドライヤー「プラズマクラスター ドレープフロードライヤー IB-WX2」(3万6000円前後・市場想定価格)。

吹き出し口が左右2カ所に分かれていることで、広範囲に風を送り、髪を早く乾かすことが可能。
さらに「センシングドライモード」という距離センサーとAIによって温度を自動でコントロールすることができ、熱ダメージや髪の乾きすぎを抑えてくれるのだという。

こちらのドライヤーは、センサーを使ったAIの自動温度コントロールを実験でチェック!

人に見立てたマネキンの髪の位置に合わせて表面温度計を設置し、自動温度コントロールがついていないドライヤーの風を、髪から20cm離れたところから当ててみると…温度は48.8度に上昇。
髪から15cmの位置まで近付けると61.4度、さらに10cmまで近付けると68.3度まで表面温度は上昇した。

続いて、自動温度コントロールがあるドライヤーの風を髪から20cm離れたところから当ててみると、髪の温度は38.0度。
髪から15cmの位置まで近付けると38.8度、10cmまで近付けても38.0度と、どの位置からでもほぼ一定の温度が保たれていることがわかった。

静電気抑制で痛みをケア

続いては、Amazonランキング内売れ筋ランキングのヘアードライヤー部門1位(2021年10月7日10時時点)の、SALONIA「スピーディーイオンドライヤー」(5478円)。

SALONIA 開発担当・髙橋英美里さん:
乾くスピードの速さを求めて、ドライ時間を30%短縮させることに成功しました。


髪の毛を乾かす時間を短くしたい人にオススメのドライヤーだというこちら、実際に人毛の束を使って乾燥時間の実験をしてみると、スピーディーイオンドライヤーは3分48秒で乾いたところ、通常のドライヤーは4分39秒と、約50秒の差が出た。

続いては、ヘアサロン業界のドライヤーシェア率第1位であるテスコムが、美容師ではない人に向け開発したという「プロテクトイオン ヘアードライヤー TID2400」(5940円・番組調べ)。

シリーズ最軽量というドライヤーの重さはわずか495gで、独自技術の「プロテクトイオン」を搭載していることで、静電気を大幅に抑制することが可能だという。

人毛のウィッグをかぶせたマネキンに風を当て、5分後に髪に下敷きをくっつけてみると…イオンの出ないドライヤーを使った時は、静電気を帯びた髪が逆立って下敷きにくっついているのがわかる。

続いてプロテクトイオン搭載のドライヤーで試してみると、下敷きにくっついた逆立った髪の毛は1本もなかった。
静電気を抑制することによって、髪が傷みにくくなる効果もあるという。

“浮き毛”ケア専用のアタッチメントも

女性C:
やっぱり髪の毛が浮いてきちゃうのがちょっと嫌ですね。

女性D:
アイロンを使うたびにどんどん傷んできてしまう。


「ドライヤー後に髪の毛が浮いてしまう」という悩みを解決してくれるドライヤーが、ダイソンの「Dyson Supersonic Ionic ヘアドライヤー」(4万4000円・番組調べ)。

掃除機などが有名なダイソンだが、伊勢丹新宿店でサロンエリア併設店を展開するなど、今ヘアケア製品にも力を入れているという

ドライヤーに装着して使う「浮き毛抑制ツール」というアタッチメントが特徴で、ドライヤーから真っ直ぐに出ている風がこのアタッチメントをつけると、下方向へ。

実際に髪に風を当ててみると、アタッチメントが髪を引き寄せてくしのような役割になってくれるため、過度の熱によるダメージなどを抑制してくれるのだという。

(「めざましテレビ」10月12日放送分より)