岸田首相が8日に行った初の所信表明演説について、与野党の党首らは以下のように述べた。
自民・甘利幹事長
「岸田首相の思いが込められた、岸田首相らしい演説だった。時代が求めている課題について、手順を含めて説明されたと思う。国民に寄り添い、国民の力を信じる。日本のポテンシャルを信じ、引き出し、より遠くに行きたい。つまり、世界の目指す方向への“ファーストペンギン”になっていくのだという決意と捉えた」。

立憲・枝野代表
「残念ながら、美辞麗句を並べるだけで、具体的にどうするのかという中身がなかった。
一番のポイントと思っていた「新しい資本主義」すら全く説明がなかった。本当に中身はスカスカだと言わざるを得ない。圧倒的に私たちの方が具体策を持っていると自信を持った。それに基づいて、代表質問に臨んでいきたい」。
公明・山口代表
「たいへん力強く、気迫を込め、これまでにも増して立派な素晴らしい演説だった。
新型コロナ対応、新しい資本主義、外交安全保障の3つを、国民にわかりやすく提示していた。
自公連立政権の力の結集、これからの連立政権の運営の方向性を、国民に明確に示すことができたのではないかと思う」。
共産・志位委員長
「自分たちのこれまでの政治のどこに問題点があったか、その反省が全くない。反省がないということは、誤りを繰り返すということだ。
「新しい資本主義」というキーワードが出てきたが、中身はアベノミクスの“三番煎じ”だと思う。新しいものは何一つない。代表質問では、政治姿勢の問題を正す」。
維新・馬場幹事長
「所信表明の中で『改革』という言葉が全く出てこない、または感じられない。
私たちと共通している部分もあるが、基本の部分がずれている。
ただ、憲法改正について「憲法審査会で建設的な議論を行い、国民的な議論を深めて欲しい」ということは、我が党の主張と全く同じだと思う」。
国民・玉木代表
「誠実な岸田首相の思いのこもった演説だったとは思うが、中身が薄かった。イクラの入っていないイクラ丼、あるいは鶏肉の入っていない親子丼、しかも薄味、という感じがした。
攻めどころが山のようにあるが、特に経済政策。演説を聞いて、経済政策の運営を任すわけにはいかないという強い思いを持った」。