戦後最長の在任期間8年9カ月。麻生氏が財務省と金融庁を去った。
その姿を最後に見ようと、財務省の中庭には職員らがずらり。

この記事の画像(3枚)

麻生氏の車を見送った職員らは、「すごかったね~」「泣けちゃうな」などと話していた。

麻生氏は財務省の職員に向けた最後の挨拶の中で、コロナ禍で貯蓄に回っている金を循環させる財政の必要性を強く説いた。

「国民がどう気持ちよく、貯めた金を使ってくれるかということを考えていただく」
「これから時間かけて、皆さんが必死に考えないと、この国家財政的には持たんと、ぼくはそう思ってます」

さらに、発足した岸田内閣については相変わらずの言い回しが光った。

「世の中が明るくなりましたよ。街歩いてもはっきりしてます。みんなの気分も晴れた」

「面と向かって(岸田総理)本人には申し上げました。『総理、顔の出来が違うんです』、あちらはどう考えてもええ男だと思うね。我々はどう考えても、『ケンカ買います』みたいな顔してますから、支持率は上がらんのです。だから政策なにもしてないのに、(岸田内閣は)支持率上がってんだから。こっちは立派な政策したけど、下がった。政策もありますけれども、雰囲気です」

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。