この夏休みを利用しての小・中・高校生への新型コロナワクチンの接種が呼びかけられていた。
福井県によると、県内の10代の1回目のワクチン接種率は約53%と、全国で最も高いことがわかった。

ただ、10代への感染は連日 確認されていて、学校が再開された9月以降に接種率をいかに引き上げられるかが課題となっている。

中学校では屋外で文化祭開催

9月12日、福井・鯖江市の鯖江中学校。

新型コロナウイルスの感染リスクを下げるため、2020年に続いて、文化祭を屋外で開催した。ほかの学校行事も例年通りに行われない中、生徒たちは数少ない発表の場を楽しんでいた。

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鯖江中学校 井上翔大・生徒会長:
コロナ禍で制限があったが、開催できたのはすごいこと。(今後も)いろいろ挑戦して、できることはやっていきたい

若年層の接種率が全国トップの福井県

新型コロナウイルスの感染が広がった当初、若年層への感染率は低いとされていたが、変異型のデルタ株に置き換わるにつれて、子どもへの感染が目立つようになった。

福井県健康福祉部 宮下裕文・副部長:
以前はお年寄りや成人が中心で、子どもにはほとんど感染しなかったが、デルタ株になり、子どもを含め全世代に感染が及ぶようになった

9月に県内で確認された感染者は全てデルタ株で、10代の感染者は全体の約1割、30人にのぼっている。

一方、9月16日現在のワクチン接種状況を見てみると、県内に5万8,701人いる12歳~19歳のうち、1回目のワクチン接種を終えたのは52.5%と全国で最も接種が進んでいて、2回目の接種を終えた割合も約3割にのぼっている。

県は、接種率が高い理由を以下のように説明している。

▼大学で集団接種が行われたこと
▼夏休みを前に、市町が10代の接種を呼びかけたこと

副反応への懸念…接種への理解と協力求める

ただ、若年者へのワクチン接種の副反応に対する懸念は、根強いようだ。

(Q.ワクチンは打ちましたか?)

県内の高校生:
打った

県内の高校生:
わたしは打っていない。お父さんから、この年齢で打つと副反応が大きいと思うので、副反応で苦しむよりは感染対策を徹底して、うつらないよう努力した方がいいと言われた

県のワクチン接種のコールセンターにも、副反応を懸念する相談が多く寄せられているという。

全国的に感染が再拡大する、いわゆる“第6波”が到来するおそれも指摘される中、県はワクチン接種を様子見している保護者に、接種への理解と協力を求めたいとしている。

(福井テレビ)

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