少年時代からの憧れの存在との初の投げ合いで一歩も譲らなかった。
ロッテの2年目右腕・佐々木朗希(19)が楽天・田中将大(32)と初の先発対決。自己最長の8回を投げ、2安打2失点。自己最多9三振を奪う力投で先発の役割を果たした。
本拠地初勝利がかかる一戦で、立ち上がりに先頭の辰巳を157キロで空振り三振に仕留めると、4回までパーフェクト投球。2回先頭の鈴木大地(32)の初球には公式戦自己最速となる158キロをマークした。
5回、6回に1点づつ失ったが、フォークやスライダーもうまく使って7回からは5者連続三振も奪った。
チームは9回2死、レアードの劇的な一発でサヨナラ勝ち。佐々木も飛び跳ねて喜んだ。
田中との投げ合いについて「小さい頃から憧れていたので、自分が今プロ野球選手でいることに感謝したい」。3勝目こそならなかったが、表情には充実感がにじんだ。
井口資仁監督(46)も「投げるたびに本当に良くなり、スピードも出るようになり、コントロールもしっかりできるようになり頼もしく見ています」と絶賛。優勝を目指すチームとともに、また一回り大きくなった。
ロッテ3-2楽天
(9月10日・ZOZOマリン)