感染力が強いデルタ株が拡大する現状を踏まえ、岩手県の新型コロナウイルス感染症対策専門委員会の櫻井滋委員長は、ワクチンを接種した人も含め「マスクの常時着用を一人ひとり努力するしかない」と呼びかけた。

感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」

インド由来の変異ウイルス「デルタ株」。その感染力について、櫻井委員長はこう語る。

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県新型コロナ専門委・櫻井滋委員長:
1年前に見つかった(従来の)株は2人位にしかうつさないような最初の情報だったけれど、今では5人とか、数倍に及ぶような感染力、つまり、うつりやすさを持っている

県新型コロナ専門委・櫻井滋委員長:
変異株の感染しやすさを考えると、従来の行動ではうつらなかったものが、同じ行動を取っていてもうつることになっている。例えば5倍うつりやすいとしたら、行動を5分の1にするという発想がなければいけない

「ワクチン接種してもマスク着用を」

櫻井委員長は十分な距離を保てる場合を除き、会話の際などにはマスク着用が必須と指摘。ワクチンを接種した人でも感染することがあるため、着用を怠らないでほしいと警鐘を鳴らす。

県新型コロナ専門委・櫻井滋委員長:
どんな理由があっても、マスクは常にした方が良い。前は大まかな注意で十分防げた時期が続いていたわけですが、デルタ株の登場によって厳密な行動が必要になってくる。
警鐘を鳴らしたいのは、ワクチンを打った方は症状が出にくいため、かかっていることを知らないで動き回る可能性がある。
ですから、今こそワクチンを打った方がマスクをきちんとしなければいけない

県新型コロナ専門委・櫻井滋委員長:
県民全体の少なくとも50%、できれば70%の人がワクチンを打つときまでは、1年前の怖さを思い出して行動してもらうしかないと思う

また櫻井委員長は、マスクのつけ方についても、不織布のものを鼻にしっかりとフィットさせて着用してほしいと呼びかけている。

(岩手めんこいテレビ)

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