450年の歴史と伝統を誇る夏の風物詩「三次の鵜飼い(みよしのうかい)」。
新型コロナウイルスの影響や大雨の被害を乗り越え、2年ぶりの開幕を迎えた。

船頭たちが下見…“舞台”に分厚い中州が

遊覧船の船頭たちが集まる
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7月17日の土曜日。広島・三次市にある船着き場に続々と集まってきたのは、三次の鵜飼いを支える遊覧船の船頭たち。
この日は、今シーズンの開幕に向けて欠かせない、下見に出かけた。

みよし鵜飼船頭技術保存会・谷川一行 船頭長:
6月、7月、みんな練習に来てくれたが、その時に出た川と全然変わっている

新型コロナの影響で、2020年は観光協会が引き継いだ約60年の歴史の中で、初めてシーズン通して中止を余儀なくされた三次の鵜飼い。

2021年も延期が重なり、7月12日に開幕を予定していたが、襲い掛かった大雨。
“舞台”となる川は、大きく姿を変えていた。

船頭:
えらい土砂が来とるね...

船頭長:
前は下流れだったが、今は真横に流れている

船頭:
だから土砂がたまる位置が変わっている

5月に撮影したものと比べても、大きな石などが堆積し、分厚い中州ができている。
そして、この状況を特に心配していたのは、鵜匠。

鵜匠会・日坂文吾 会長:
これが障害物に引っかかってしまって、鳥が浮いてこれない状態になると、大変な事故につながるので

鵜と鵜匠の絆である約7メートルの手縄が引っかかってしまうおそれ。
そうした事故を防ぐコースを定めて、なんとか開幕へとこぎつけた。

2年ぶりに開幕「三次の鵜飼い」…「期待に応えられてよかった」

22日、待ちに待った鵜飼いが、いよいよ2年ぶりに行われた。

県の無形民俗文化財にも指定されている伝統漁法。水に潜った鵜が、ピチピチと暴れるアユを捕らえる瞬間を、間近で見られるのが魅力。

7月22日夜は、酒やスマホを手に楽しむ客の姿が見られた。

鵜飼いを見た人:
感動しました

“初日”を終えて、鵜匠や船頭は…

みよし鵜飼船頭技術保存会・谷川一行 船頭長:
ホッとしています

鵜匠会・日坂文吾 会長:
手探りで感覚確かめながらやったので…事故なく戻ってこられたのが一番の収穫かなと思う

鵜匠会・角濱義郎さん:
久しぶりだったので必死でやっていたが、(客の)期待に応えられてよかった

三次の鵜飼いは、9月10日まで行われる予定。

(テレビ新広島)