東京五輪の新競技・サーフィンの決勝が、7月27日千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸サーフィンビーチで行われた。

潮の香りが感じられる会場近くでは、五十嵐カノア選手の親族や友人がテレビで観戦していた。その一番前、特等席で見つめていたのは、カノア選手の祖母の内野ユキ江さん(85)。銀メダル獲得が決定すると「涙でいっぱいでした。大会見せてもらっただけでもうれしいです。カノア君おめでとう、天国のおじいちゃんも喜んでいます」

実は7月27日は五十嵐選手の祖父、内野七郎さんの12回目の命日。

本来なら28日に予定されていた3位決定戦と決勝が台風8号の影響で1日早く開催されたため、
メダルを取った日が命日と重なる不思議な巡り合わせとなった。

サーファーを歓迎しているのか、はじき返そうとしているのか…台風の影響で高い波が浜辺にまで押し寄せる中、熱い戦いが繰り広げられた。

決勝は、五十嵐選手と、イタロ・フェレイラ(ブラジル)との対戦。しかし一歩及ばず。それでも、新競技のメダルを日本にもたらした。

「カノア、ありがとうね。オリンピック見せてくれて」

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最後まで戦いを見守った祖母は、孫のカノア選手について「何しろ元気がいい子でね、いつもおばあちゃん、おばあちゃんって言って頼ってくれてます。カノアありがとうね、オリンピック見せてくれて。本当にいい子で、この後もがんばってもらわないとね」

サーフィン競技も新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となったが、きっと天国の祖父は空からカノア選手の活躍をしっかり見届けたはずだ。

(フジテレビ五輪取材団 北川勝則)