「いま採ってきたばかり」…地元の農家が採れたて野菜を並べる市場

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5月、愛知・設楽町に新たに「道の駅したら」がオープンした。朝採れの新鮮な野菜や、豊かな自然を有する土地ならではの肉や魚、そして地元の酒蔵が実施する「酒造り体験」などたくさんの魅力が詰まっている。

愛知・設楽町の国道257号線沿いに5月にオープンした「道の駅したら」。木材を全面に出した駅舎は、ぬくもりがあってオシャレだ。

その横には、以前、新城市と設楽町を結んでいた列車の車両も置かれている。53年前まで実際に走っていた田口線の車両で、奥三河の歴史を語るものとして展示されている。車内に入ることもでき、ノスタルジックな気分に浸ることができる。

「道の駅したら」の3つの魅力をご紹介。
1つ目は、この土地ならではの味が揃う市場。特産品が揃う「清嶺市場」には、地元の朝採れの野菜がズラリ。

地元の農家の女性:
いま採ってきた。(設楽町は)寒暖差があって、キャベツなどはとてもおいしいですね

その立地から朝晩の寒暖差が大きく、味の濃い野菜が採れると言う。この日は、大きなキャベツが1玉120円、レタスが1玉100円、いまが旬のハチクが3本300円で販売されていた。

女性客A:
お野菜いっぱい買っちゃいました。すごくお値打ちで、新鮮でいいかな

女性客B:
お野菜があればと思って、大きなキャベツを買いました。安いです

設楽町ならではの逸品…鹿モモ肉のさっぱりチャーシュー

設楽町ならではの商品が、町内で捕った鹿の肉。鹿のモモ肉で作った「鹿肉のチャーシュー」(500円)は、脂が少ない分さっぱりとしながらも、肉の旨味をしっかりと味わえる逸品だ。

売り場には、手書きのオリジナルレシピも置かれていた。

女性客C:
どう使っていいか分からないから(レシピが)ついていると、まずはそれを料理してみようと思う

設楽町産のお茶や菓子などの加工食品の中で、不動の一番人気が「純米生酒 無濾過 したら」(1760円)。

数量限定のため、入荷するたびにすぐ売り切れてしまう人気商品だ。

オープンから15分で完売…1日5食限定 奥三河の清流で育った絹姫サーモンのランチ

2つめの魅力は地元の自慢の味を楽しめる、開放的なレストラン「清嶺食堂」。

独自に配合したスパイスと、設楽町で採れたトマトをたっぷり使った「スパイシートマトカレー」(850円)や…

鹿の肉のミンチにチャーシューをのせた「森の恵み まぜそば」(1100円)などが揃っている。

中でも一番の狙い目は、1日5食限定の「絹姫サーモン尽くし定食」(1200円)。

絹姫サーモンは約30年前、愛知県水産試験場でホウライマスというニジマスとアマゴを掛け合わせて生まれた愛知生まれの魚で、水の清らかな設楽町で養殖されてきた。その絹姫サーモンの刺身は、ぷりっとしていて脂がのっていて、口に入れると溶けるような食感だ。

女性客D:
ちょっと臭うかなと思ったんですけど、クセもなくて。マスに近いので、とっても食べやすくておいしいです

男性客:
臭みもなくて、すごく食べやすいです

値が張ることに加え、生の状態で仕入れているため、ロスしないようにと1日5食限定。そのため、毎日オープンから15分で完売するほどの人気だ。

地元の酒蔵が開催…本格的な「酒造り体験」

3つ目の魅力が、酒作りを体験できる施設「ほうらいせん酒らぼ」。
駅舎の2階で、町内の「関谷醸造」が週に3日、「酒造り体験」(4400円~)を開催している。

蒸し上がった米を冷ます作業や、麹菌と合わせる仕込み、発酵したもろみを絞る作業など、本格的な体験ができる。

酒造りの全ての工程を体験した人には、仕込んだ酒が1か月ほどで自宅に届けられる。

5年後の完成を目指すダムの観光拠点に…新たに建設された「郷土館」に道の駅機能をプラスし開業

もう1つは、他の道の駅ではなかなか見かけない施設、「奥三河郷土館」(入館料 大人300円 小中学生150円)。
木を生かしたオシャレな造りで、林業が盛んな設楽町で以前使われていた道具や、昔の生活を再現したジオラマなど、奥三河の歴史や昔の暮らしが分かる資料約1万点が展示されている。

当初は郷土館だけを建設する計画だったが、その横に市場やレストランのある道の駅も合わせて作られた。それには、ある理由があった。

道の駅したらの担当者:
現在建設が進んでいる設楽ダムができた時に、ダムを観光につなげたいと。そこには拠点となるような場所が必要で、郷土館に道の駅的な機能を兼ね備えた

自然災害の対策のため、5年後の2026年の完成を目指して建設されている「設楽ダム」。それを「観光ダムに…」と考え、その観光拠点として当初予定していなかった道の駅が作られた。
将来は、設楽ダムと合わせて地域を盛り上げていきたいと考えている。

(東海テレビ)