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致死率30%…草むらに潜む脅威 「マダニ感染症」広がる ペットも死亡の危険あり【静岡発】 
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致死率30%…草むらに潜む脅威 「マダニ感染症」広がる ペットも死亡の危険あり【静岡発】 

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致死率が30%といわれている、マダニを媒介とする感染症「SFTS」。
2020年まで静岡県内では感染者が確認されていなかったが、2021年に入ってからは3人の感染が相次いで判明した。
感染を防ぐために、私たちはどのように注意すればいいのか?

マダニを探す静岡県環境衛生科学研究所の鈴木秀紀さん
この記事の画像(7枚)

静岡県環境衛生科学研究所の研究員・鈴木さんと訪れたのは、藤枝市の草むら。
ここには多くの “マダニ” が潜んでいる。

県環境衛生科学研究所 鈴木秀紀さん:
葉っぱの裏などにいます。気づかずに咬まれてしまうこともあります。山林だけだと思われがちですが、都市部の公園などにも生息しています

マダニが媒介する危険な病気とは

なぜ専門家がここまで恐れるのか。
それはマダニに咬まれることで感染する危険な病気があるからだ。
「重症熱性血小板減少症候群」。
通称「SFTS」は、ウイルスに感染したマダニに咬まれることで発症する病気だ。

静岡では今年3月に初めて感染が確認された

九州や中国・四国地方など、西日本で多く感染が確認されていたが、2021年3月に静岡県内で初めて、中部保健所管内に住む60代の男性の感染が判明した。
その後、5月に浜松市の高齢男性が、6月に静岡市の60代女性の感染が相次いで確認された。

致死率は30%になることも…

感染するとどのような症状が出てくるのか?

浜松医療センター・田島靖久医師:
最初は熱が出たり、節々が痛くなったり、吐き気がでたり、おなかが痛くなったり、下痢になったりという症状がでてくる。
急性の胃腸炎のような症状、または咳とか鼻水がでないようなインフルエンザ、いまだと新型コロナに近いような症状が最初に起こる。
致死率は6から30%くらい。コロナよりも当然死んでしまうような疾患

マダニは通常、体長は1ミリほど。
しかし血を吸うと1~2センチほどに膨らみ、その後も皮膚にとどまる。
田島医師は、マダニが皮膚にとどまっている時間が危ないという。

浜松医療センター・田島靖久医師:
咬まれてから24時間を超えると感染リスクが高くなるといわれているので、咬みつかれてから出来るだけ早い時にとるのがいいと思う。
咬まれたときに、無理やり取ろうとすると意外と取れない。体の部分だけ取れて、咬みついた口の部分が残ってしまうこともある。ウイルスを押し込んでしまうこともある

血を吸うと1~2センチに膨らむ

現在、SFTSに対する治療薬も予防薬もなく、国内で販売されている虫よけスプレーも効果がない。
かまれたことに気づかないケースもある。さらにSFTSに感染するのは人だけではない。

ペットもSFTSに感染する

静岡動物医療センター・本間尚巳獣医:
全く元気がなくって、呼んでも動かないような感じだけど、熱は41度近い高熱。それから血便があるとか

静岡市葵区の静岡動物医療センター。
本間尚巳さんは静岡県内でただ1人、2021年に入り感染が確認されたイヌを診察した獣医だ。

2匹とも40度を超える高熱や嘔吐、極度の脱力状態で、適切な処置をしたが、その症状は重く、助からなかった。

静岡動物医療センター・本間尚巳獣医:
亡くなると、ダニが脱落するんです。それで何十匹もいたことがわかった。2匹目はなにか他に変わったことはないのかと(飼い主に)言ったら、『鼻にダニがいたからとったんですよ』と。それでまずいのかなと

県内ではこれまでに、イヌ2匹、ネコ5匹の感染が確認されていて、ネコ1匹は回復したが、他はすべて死んでいる。
イヌの致死率は40%。最も致死率が高いのはネコで、60%と言われている。

静岡動物医療センター・本間尚巳獣医:
まさか2頭重なることは絶対ないと思っていたけど。静岡にもそこまで早く(感染が)進むのかなと。それが一番心配でしたね

静岡県内ではイヌ2匹、ネコ5匹が感染 ネコ1匹をのぞいて死んだ

県獣医師会は 県内で感染が拡大しているとして、6月SFTSへの対応マニュアルを作成し、獣医師会の会員に配布した。

対応マニュアルには、獣医師自身が感染しないような対策方法やSFTSを疑う症状の例、マダニが付きやすい場所などがまとめられている。

静岡県獣医師会はSFTS対応マニュアルを作成

杉山獣医科・杉山和寿獣医:
SFTSを正しく知っていただくことで、SFTSを疑う動物を診療する際に安全に安心して診断治療を行うことができます。
まず飼い主さんへの感染を防いで、そして社会全体へ感染拡大を抑制するという目的で作成しました

農作業やハイキングで人の衣類などにマダニが付着し、家の中にマダニが持ち込まれ、家族やペットへ感染を広げることもある。 
大切なペットを守るためにも私たちができる対策をすることが必要だ。

浜松医療センター 田島靖久医師:
なかなか咬まれたことに気づくのは難しいと思う。肌の露出が多いとマダニが食いつきやすくなるので、ハイキングなどの場合には極力露出が少ないような服装を心がけていただくのが必要。
帰ってきたときにシャワーやお風呂に入ると思うんですが、その時にくまなく体を家族のかたにチェックしてもらって、咬みついてないか見れば、早期発見しやすくなるのでは

草むらには思わぬ危険が

SFTSに治療薬はなく、発症すれば人では30%、犬は40%、そして猫は60%が助からない可能性がある。

草むらなどで遊ぶ機会が増える本格的な夏。
感染症を正しく理解し、正しく恐れることが必要だ。

(テレビ静岡)

静岡県のコロナ・ワクチン関連ニュース >>>

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