韓国

東京オリンピック開幕が2週間後に迫るなか、文在寅大統領が訪日するのか、まだ揉めています。大統領府の朴洙賢国民疎通首席秘書官は「日韓首脳会談とその成果が見込めるならば大統領の訪日を検討できる」と発言。日本政府はいわゆる徴用工問題などで韓国が解決策を示さない限り首脳会談には後ろ向きで、会談をしたがっているのはむしろ韓国ですが、なぜか韓国側が条件を付けた形です。

日本側は文大統領が来るなら受け入れるとの立場ですが、首脳会談は短時間との見立てが大半です。文大統領はなぜ、訪日にこだわるのか。米中対立が続く中、北京での冬期オリンピックに合わせ訪中する布石として、「東京にも行った」という実績が欲しいのでは、との指摘も出ています。

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米国・ハワイ

ハワイ州のホノルルに来ています。ハワイは今、国内からの旅行ブームに沸いていて、ビーチもこのように観光客で溢れています。新型コロウイルスはハワイの観光業も直撃。2020年5月には訪問客が前年比99%減の9000人余りと深刻な状況に陥りました。しかし、一年後には60万人以上が訪問と一気に回復、そのほぼ全てがアメリカ国内からの観光客です。

7月8日からは、ワクチン接種を終えた人は事前に検査を受けたり、自己隔離をしたりする必要もなくなり、国内からはますます気軽に来られるようになります。

経済規制の全面解除も視野に入ったハワイ。あとは、日本からの観光客が戻るのを待つばかりとなっています。

観光客が戻り賑わいを取り戻したハワイのビーチ
観光客が戻り賑わいを取り戻したハワイのビーチ

米国・ワシントン

アメリカでインド型変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大が止まりません。保健当局によれば、新型コロナウイルスの一日あたりの新規感染者数は1万4000人あまり、このうち2人に1人がデルタ株で、バイデン政権が目標とする「ウイルスからの独立」の足元を脅かしています。

7月4日、独立記念日の連休で空港を利用した人は100万人に上り、前年のおよそ3倍。これから本格的な夏休みシーズンに突入し、さらに人の移動が増えると見られていて、ワクチン接種が進んでいない南部や中西部でのウイルス拡散が懸念されています。

このため、接種を拒む人が多い地域などを対象に戸別訪問して、接種を促していく計画です。
バイデン大統領は「命を守るため、とにかくワクチンを打ってくれ」と懸命に接種を呼びかけています。

独立記念日の連休で空港を利用した人は100万人
独立記念日の連休で空港を利用した人は100万人

米国・ニューヨーク

自由の女神から1キロほど離れた島ですが、その妹とされる女神像がフランスからやってきて、現在設置作業が行われています。フランスからアメリカに期間限定で貸し出された自由の女神の妹。ニューヨークのシンボル、「元祖」女神のおよそ16分の1で、高さ3メートルにも満たない小ぶりサイズです。

もともと「元祖」女神は、アメリカ独立100周年にフランスから贈られたもの。妹も同じフランスの彫刻家が設計した模型をもとに造られています。一方、ちょっと変わった自由の女神は世界各地にあり、スペインには両手を挙げている「バンザイ型」や、ニューヨークには仏像から着想を得た、横たわる女神まで。オリジナルとは似ても似つかないあまりに自由すぎる女神たち。その秘密を解く鍵がフランスにありました。

元祖女神像(左)と妹女神像(右)
元祖女神像(左)と妹女神像(右)

フランス

妹の女神は元祖女神のこちらの石膏模型を使って作られました。世界各地に様々な「自由の女神」が存在するのは何故なのか。姉妹の生みの親であるフランスの彫刻家・バルトルディ氏の博物館に尋ねると、実は著作権が存在しないというのです。一体なぜ・・・。

博物館の人:
「書類が英語で書いてあり自分が何をサインしているのか、分からないまま権利を手放してしまいました」

英語がわからず、騙されたと怒っていたというバルトルディ氏。それでも、ユーモアをこよなく愛する人柄で、生きていれば各地の女神を見て楽しんだことでしょう、という回答でした。

元祖女神のこの石膏模型を使って作られた
元祖女神のこの石膏模型を使って作られた

イギリス

ロンドン市内ものすごい盛り上がりです。多くのサポーターが市内に集まってきました。バスの上に乗って喜びを爆発させる人もいます。サッカーヨーロッパ選手権の準決勝は地元イングランドが勝利。新型コロナウイルス対策で屋外の集会は30人までとされていますが、多くのサポーターが市内に繰り出してお祭り騒ぎとなり、警察官も出動する事態となりました。また、スタジアムには6万人の入場が許可され、こちらも超密集状態でした。

サポーター:
「私はワクチンを2回接種済みです。政府もしっかりと調査しているし、屋外で広い空間なので、それほど問題ではありません」

現在イギリスでは新規感染者数が2万人を超えていて、WHO(世界保健機関)も大規模イベントの開催に懸念を示しています。

サッカーヨーロッパ選手権の準決勝は地元イングランドが勝利 喜びに沸くロンドン市民
サッカーヨーロッパ選手権の準決勝は地元イングランドが勝利 喜びに沸くロンドン市民

トルコ

コロナ禍で大きく業績を伸ばしたトルコのベンチャー企業が今、ヨーロッパで注目を集めています。2015年にイスタンブールで誕生した「ゲティル」。トルコ語で「持ってこい」という言葉の通り、モバイルアプリで注文を受けると食品や日用品を24時間、最短10分以内で配達します。

コロナ禍のステイホームで利用者が急増し、評価額は創業6年で8200億円相当に急成長。既にロンドン、アムステルダムに進出、まもなくパリとベルリンでもサービスを開始し、年内にはアメリカ市場への参入を予定しています。「配達が10分以内という同業者はおらず、勝てると思った」と語る創業者。スピード配送を武器に世界に挑みます。

「ゲティル」は既にロンドン、アムステルダムに進出、まもなくパリとベルリンでもサービスを開始する予定
「ゲティル」は既にロンドン、アムステルダムに進出、まもなくパリとベルリンでもサービスを開始する予定

ロシア

赤の広場から徒歩一分、モスクワのど真ん中にロシアが「ヨーロッパ最大級」と誇るワクチンの大規模接種会場をオープンさせました。モスクワでは変異ウイルスによる感染の再拡大が深刻化していて、保健当局はワクチン接種率が12%と低迷していることが原因と見ています。このためモスクワ市政府は急遽、1日6000人に接種可能な大規模会場を設置し、接種を急いでいます。

市民:
「(ワクチン接種は)自分だけでなく、周りの人を感染させないために必要だ」

当局は1日1万5000人に打てる「世界最大級」の会場も新たに設けるなど、ワクチン接種率の向上に躍起となっています。

ロシアが「ヨーロッパ最大級」と誇るワクチンの大規模接種会場がオープン
ロシアが「ヨーロッパ最大級」と誇るワクチンの大規模接種会場がオープン

ミャンマー

クーデターによる混乱が続くミャンマーでは、新型コロナウイルスが急拡大していて、医療崩壊も懸念されています。ミャンマーでは7月4日以降、感染者が連日最多を更新していて、7日にはおよそ4000人が感染、死者も57人に上りました。最大都市・ヤンゴンの市内にはおよそ500床分の臨時の医療施設が作られ、患者の受け入れが始まるなど、対応を急ぐ動きも見られます。

しかし、国軍に抗議する医療関係者が仕事をボイコットする不服従運動が続くなど医療機関は十分に機能せず、さらに国軍の統治下でのワクチン接種を拒む市民も少なくありません。クーデターによる混乱が続くなか、さらなる感染拡大や医療崩壊への懸念が広がっています。

ヤンゴンの市内にはおよそ500床分の臨時の医療施設が作られ、患者の受け入れが始まった
ヤンゴンの市内にはおよそ500床分の臨時の医療施設が作られ、患者の受け入れが始まった

中国・上海

中国では7月に入り、国内のIT企業に対しての規制強化とみられる動きが矢継ぎ早に起きています。7月2日に規制当局による調査開始が発表された配車サービス大手「ディディ」。2日後には、個人情報を違法に収集・利用したという理由でアプリの新規ダウンロードが停止されました。

また「ディディ」は6月末にアメリカのニューヨーク市場に上場、初日に40億ドル以上を調達しましたが、7月6日に海外で上場する中国企業への規制強化が表面化。その翌日には、過去に当局に申請のない企業買収があったとして独占禁止法違反で、ネット大手のアリババグループらと共に罰金を課せられました。中国政府による企業への締め付けは、米中対立も相まって、さらに強まりそうです。

6月末にアメリカのニューヨーク市場に上場した「ディディ」
6月末にアメリカのニューヨーク市場に上場した「ディディ」

中国・北京

こちらは雲南省麗江市内にある観光スポットです。結婚するカップルが写真撮影をしています。
麗江の絶景スポットの一つ、藍月谷。壮大な雪山をバックに広がるエメラルドグリーンの湖は、天女が舞い降りたかのような美しい風景として知られています。

多くの観光客で賑わうこの場所で、目についたのはトイレの入り口に設置されたある横断幕です。中国共産党創立100年を祝うもので、世界遺産の麗江古城をはじめ、街の至るところにお祝いの看板や横断幕が飾られていました。

首都・北京では大規模な式典を開催し、内外に威信を誇示した習近平国家主席。地方でも国威発揚の宣伝を徹底することで、長期支配に向けた求心力の維持を図っているのが伺えます。

トイレの入り口に設置されたある横断幕
トイレの入り口に設置されたある横断幕

【取材:FNN海外特派員取材班】

国際取材部
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