仕上げは店先の水路で洗う…土地に根付いた藍染の老舗

岐阜県郡上市八幡町に、430年の歴史を誇る染物店がある。水路を流れる酸素が多く含まれた冷たい水で洗った染物は、鮮やかな青に発色する。

この記事の画像(9枚)

岐阜県郡上市八幡町にある安土桃山時代創業の「渡辺染物店」。江戸時代には、主に武士の着物をあつらえていた。現在の店主は15代目の渡辺一吉さん。

歴史ある店だが、トートバックやタペストリーなど、今の生活に合わせたものも揃えている。

店の床に埋められたたくさんの「藍がめ」。ここには植物の藍を発酵させた染料が入っている。

伝統的な天然の藍を使って、ショールの染め作業。

かめから引き上げられたショールは、最初は「茶色」だが、その後「緑」に。そして「青」へ。

藍の中の成分が空気に触れることで酸化し、徐々に色が変わっていく。

続いて、店先の水路で洗う。

水路を流れる冷たい水にはたくさんの酸素が含まれており、不純物が流れると同時に生地の糸目深くまで酸素が行き届き、美しい青に発色する。

水路の水でなければ、この鮮やかな青にはならないという。

こうして水路で洗うことができるのも天然の藍を使っているからこそ。青く輝く、郡上自慢の染物だ。

(東海テレビ)