小此木八郎国家公安委員長(56)が25日午前、菅首相に閣僚の辞表を提出した。
横浜市長選(8月8日告示、同22日投開票)に立候補するため。
現職閣僚が市長選に出馬するため辞任するのは異例。
東京五輪・パラリンピックの警備担当のトップの国家公安委員長が開幕直前に交代するのも異例と言える。
横浜市長選挙では、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致の是非が争点の一つとなるとみられるが、小此木氏は誘致反対の立場を取るとみられ、IRの導入を主導してきた菅首相と主張が対立する形となる。
小此木氏は衆院神奈川3区選出で当選8回。自民党無派閥で、衆院議員だった父、故彦三郎氏の秘書を務めた菅首相に近い。
昨年9月の自民党総裁選では、菅首相の選対本部長を務めた。
同月に発足した菅内閣の閣僚辞任は、五輪相から東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に転じた橋本聖子氏に続き2人目。