バッティングセンターで豪快にホームランを量産する男性。
鹿児島市に住む、満山一朗さん(82)。

鹿児島のイチロー」とも呼ばれ、たびたびメディアでも取り上げられているが、今回、新たな決意で「フルスイング」に臨んでいた。

糖尿病対策として始めたバッティングセンター通い

鹿児島市のバッティングセンターを訪れた、満山一朗さん。
手に持つのは、愛用の木製バット。

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糖尿病対策として始めたバッティングセンター通いも、約20年。
年齢からは想像もつかないスイングで、「鹿児島のイチロー」と呼ばれるようになった満山さん。
たびたびメディアにも取り上げられ、ホームラン数を競う対決を持ちかけられることも多いという。

ーーー打席に入ると気持ちは変わる?

満山さん:
全然変わる。私は勝負師だから、戦うことしか考えていない

「命はいらないから、ホームラン打てる治療を」

そんな満山さんが今回、「これが最後の挑戦になるだろう」と話した。

満山さん:
医者がびっくりして。「がんのひどいやつだ」と

2020年11月、前立腺がんが見つかり、さらに肺にまで転移していることがわかった。

治療法をどうするか、判断を迫られた満山さんは…

満山さん:
自分はバッティングセンターのホームラン王で記録保持者だから、全国の人が戦いに来る。受けて立つ責任がある。「命はいらないから、ホームランを打てる治療にとどめてくれ」と。知り合いから「死ぬ2日前までホームランを打っていたという伝説を作って」と言われた

人生最後の日まで…「伝説を作りたい」

打席に立ち続けることを選択した満山さん。
ある目標があった。

元プロ野球選手の金本知憲さんが、この場所で達成した「3ゲームでホームラン11本」。

この日は、満山さんの弟子と対戦し、その目標に挑戦した。

満山さんの弟子・片平孝幸さん:
満山さんはプロ野球選手並みの勘と集中力で、獲物を捕らえにいくような目つきになる

対決は3ゲーム60球で、時速120kmの球を打ち、ホームラン数を競う。

満山さんの1ゲーム目のホームラン数は1本。
2ゲーム目、集中力が増す。
一気に5本の固め打ち!

師弟対決は、6本 - 3本で満山さんに軍配が上がったが…

満山さん:
けっこう残念

金本選手のホームラン11本に及ばず、満面の笑みとはいかなかった。
それでも…

満山さん:
とにかく、人生最後の日の近くまで打ちたい。1本でも。そういう伝説を作りたい。だから、きょうで終わりではない

「鹿児島のイチロー」満山一朗さん。
これからもがんと戦いながら、自身の「フルスイング」を貫く決意。

(鹿児島テレビ)