メジャーで大活躍中のエンゼルス・大谷翔平。
これまで投・打の二刀流にフォーカスしてきたが、今回は大谷の「走塁」に注目した。
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一塁到達の平均タイムが4秒07の大谷。このタイムはメジャー413人中3位という俊足ぶりだ。
そこで大谷の“走り”の凄さを、北京オリンピック400メートルリレー、銀メダリストの髙平慎士さんが分析した。
世界最速の男と共通点

「陸上競技の選手で言うと、ウサイン・ボルトに近い」
陸上のエキスパート・髙平さんが大谷の走り方を分析すると、人類史上最速と言われたメダリストとの共通点がすぐに見つかった。
「大きな体をコンパクトに使って速く力を生むために、横のうねりをつけて素早く動かしている」


その「横のうねり」については「一般的に考えると、打った後にどうしても直線に走って最短を行きたいんですけど、大谷選手の場合は少しねじれをつけて走っています」と分析。

横にねじることで速くなるというが、髙平さんは「(体を)可動域を拡げて大きく使えているので、大きなパワーを生むことができる。そしてそれを地面に上手く伝えている。あえてまっすぐ(走る)だけのパワーではなくて、ねじって体を速く動かしているので、ブレていてもしっかりとパワーが出ている」と解説した。
大谷は“ねじれ”でパワーを作り、メジャー屈指の速さで走ることができているというのだ。
この「ねじり走法」をすることで誰でも速く走れるのかというと、それは難しいという。

「パワーが出ても上手く推進力に変えていかなければいけません。大谷選手の場合は強靱な体を作りあげた上で、なりたっている部分がある。子ども達がやる上ではもう少し成長してからかなと思います」
ねじれ走法で圧倒的な“走力”を見せている大谷。走塁でもさらなる活躍を期待したい。