世界のメーカー約3000社が参加

中国の化粧品輸入額は約2兆円。

その巨大市場で最大規模の美容博覧会が開かれ、日本の化粧品メーカーも存在をアピールした。

中国最大規模の美容博覧会
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手に取って写真を撮ったり、試してみたり。上海で開かれている中国最大規模の美容博覧会は、世界のメーカーなど3000社以上が参加する最新の美容品を集めた見本市。

約20の会場に分かれて開かれている今回の大規模イベントは、日本に関係する製品ばかりを集めた展示場もある。

その中に入ってみると、日本ではおなじみ、中国でも人気の高級化粧品などが並んでいた。

美容意識の高まりを受けて、中国の化粧品輸入額は毎年2桁の伸び率を示し、2020年には2兆円近くに達した。

その中国への輸出額トップを占めているのが日本。

巨大市場を狙って日本メーカーの動きも活発化していて、見本市に合わせて多数の製品が出品されている。

ジェトロ上海・中澤義晴さん:
ホール1つ丸ごと日本のブランドが出ている、そういった国は他にはないです。

インターネットの生配信も行われていて、商品をPRしているのはネット上にフォロワー数が500万人以上いる有名インフルエンサー。

日本の中小メーカーも多く参加し、天然成分を使った日本らしい商品や日本の伝統技術である美濃和紙の製法を生かしたスキンケア用品も展示された。

中国への化粧品輸出額は5年で10倍に

来場者A:
スキンケアや保湿の効果がとてもいいので日本の化粧品をずっと使っていて、すごく気に入っています。

来場者B:
今回、色やデザインの面で日本の製品を見て、こんな製品を開発したいと思った。

根強い「メイドインジャパン」への支持。そんな中、近年中国メーカーにはある変化が見られるという。

ジェトロ上海・中澤義晴さん:
日本の化粧品メーカーによるOEM(他社ブランドの製造)とかで、商品製造できるところに委託をして、メイドインジャパンで製造したものを中国ブランドとして売るという傾向も最近では見られます。

中国への化粧品輸出額は、5年で10倍近くにも伸びる日本(2015年~2020年)。今後も成長分野として期待が高まりそうだ。

現地の事情に合わせた商品開発が必要

三田友梨佳キャスター:
このニュースについて、化粧品の商品開発などに携わっているマーケティングアナリストの渡辺広明さんに聞きます。日本の化粧品は中国でも受け入れられているようですが、こうした支持はどこから来ているのでしょうか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
中国では肌に使う化粧品や口に入れる食品など、日本メーカーの顧客支持が非常に高いです。化粧品の生産は自動化率が高いのでそれほど人が要らないということで、国内製造がまだ主流です。日本の化粧品メーカーは衛生管理が行き届いていたり、納期が厳守されたり、品質が高いので、中国市場で大変信頼を得ています。

また、現状、中国は国外に旅行ができないので、消費のはけ口として国境を越えたECが盛り上がっています。この越境ECの相手国のトップが日本で、そのうちの約35%が化粧品カテゴリーが占めています。

三田友梨佳キャスター:
今後、中国市場で日本の化粧品メーカーがさらに成長するためには何が必要ですか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
日本企業のものづくりは化粧品に限らず、海外の市場のニーズに合わせてカスタマイズするのが若干苦手なんです。今後、例えば化粧品の機能面を若干ダウンサイジングして手頃の買いやすい価格帯にするなど、現地の事情に合わせて商品開発を充実させることがより必要になってくると考えます。

三田友梨佳キャスター:
欧米や韓国の化粧品メーカーも人気ですが、日本ブランドの安心感とアジアの中でも肌の質などが近い利点を活かしながら、今後どのように成長させていくのか戦略が問われます。

(「Live News α」5月12日放送分)