一枚で大満足?大きなサイズのカントリーマアム

おやつタイムにぴったりの一口サイズのお菓子、でも「あともうちょっとだけ大きくてもいいのに…」と思ってしまう時はないだろうか?
今、そんなニーズにぴったりかもしれない商品が、ミニストップと不二家のコラボレーションにより登場しているのをご存じだろうか。

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それが、この「大きなカントリーマアム」
カントリーマアムといえば、1984年より不二家から販売されている、外側のサクサク感と内側のしっとりした食感が特徴のチョコチップ入りクッキー。
誰もが一度は見かけたことがあるこのロングセラー商品、通常は1枚10gほどの商品なのだが、ミニストップとのコラボによって約5倍の重量になったというのだ。

右が通常のカントリーマアム
右が通常のカントリーマアム

通常のカントリーマアムと比較してみると、重さだけでなく、直径も2倍以上になっているなど、その差は歴然。4月20日にミニストップ限定で販売を開始したこの「大きなカントリーマアム」だが、さっそくSNSには「一見普通のクッキーなんだけど、食べてみるとしっかりカントリーマアム!」「小さいころの夢だった」などの感想が続々。そして、発売からわずか数日で「売り切れてた」という報告も数件確認できた。

味はバニラとココアの2種類で、1枚129円(税込)。
投稿にもあったように、小さいころ「もっと大きなサイズがあったらいいのに!」と思ったことがある人の夢をかなえてくれそうな商品だが……やはり「カントリーマアムをおなかいっぱい食べてみたい」という声は大きかったのだろうか?そして、大きくなった分、製法などに違いはあるのか?
さっそく、ミニストップの担当者にお話を聞いてみた。

「わくわくする商品を開発しよう」

――「大きなカントリーマアム」を作ったきっかけは?

以前よりミニストップから不二家さんへ、ロングセラー商品であるカントリーマアムとコラボしたい旨お声がけしていました。また、お菓子に求められているのは、美味しさは勿論、楽しさ・面白さといった購買意欲に繋がる興奮喚起がキーワードになっているので、買ってみたいと思えるわくわくする商品として大きいサイズを開発しようと考えました。


――サイズ以外に通常のカントリーマアムとの違いはある?

カントリーマアムの特徴である、外さっくり中しっとりを再現するのに苦労しました。大きいサイズを焼成すると、水分が飛びにくいため中の生地と外の生地の差がでにくく、試行錯誤しました。


――では、作り方を変えているの?

サイズが大きいことで焼成時、水分が飛びにくいため同じ配合にするとカントリーマアムの特徴である、外さっくり中しっとり食感が再現できないので配合は変更しています。また、焼成時間も大きさが違うため異なります。試作時は、水分が飛びにくいため外の生地がしっとりしてしまい、さっくり食感がでにくく、外生地と中生地の差がでるように再現するのに試行錯誤しました。


「たくさん食べたい方も1枚で満足頂ける商品」と話しているミニストップ。実は客の「大きなサイズが欲しい!」という要望から生まれたのではなく、ミニストップの提案によって企画されたものだそう。
美味しさだけでなく「楽しさ・面白さ」がキーワードになって誕生した商品だというが、SNSでの反応を見る限り、大きなサイズを待ち望んでいた人は多そうだ。

そして注目のポイントが、通常のカントリーマアムとは作り方や原料の配合を変えていること。
サイズを大きくすることで生地の水分が抜けにくくなり、内側の「しっとり感」は増したものの外側の「さっくり感」が出にくくなったため、低温でじっくり焼くなど焼き時間を変えたり、配合を変えることで再現に成功したのだという。

この工夫によって、カントリーマアムを「そのまま大きくした」商品の開発に成功。さらに通常のものよりも「しっとりとした半生食感が増している」ということで、昔からのファンも満足できそうだ。

予想外の大人気で7万5千個が「ほぼ売り切れ」

――売り切れの店舗も…現在までの販売数は?

予測を大きく上回る販売で、当初用意していた約5万個と、発売後の反響を受けすぐに増産した約2万5千個が数日でほぼ売り切れてしまいました。


――大きな反響に感想を…

正直ここまで反響があるとは思いませんでした。予測を大きく上回っています。まだ買えていないお客さまもいらっしゃると思いますので、5月中旬に個数限定にはなりますが、再開できるよう現在増産しています。

今後もお客さまに喜んでいただける商品を発売していきたいと思っています。


合計7万5千個がすでにほぼ売り切れている状態で、現在店舗で買いにくい状態が続いているというが、5月13日から1日あたり平均約1万個限定で販売再開される予定となっている。
今はその人気からレアアイテムになってしまっているようだが、次回入荷の際はぜひその味を直接確かめてみてはいかがだろうか?

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。