コロナ禍で古着ブームが到来

ファッションの街、原宿に今古着屋さんがたくさんできているのをご存知ですか?

この記事の画像(35枚)

今10代20代の若者に大ブームなのが古着。

新型コロナウイルスの影響によりアパレル店の閉店が相次ぐ中、新たにオープンする古着店が増えている。

WEGO原宿竹下口店スタッフ・大平琴心さん:
古着といったコアなお客様が多いと思うんですけど、最近は10代の方中高生の方がよく来てくださって客層も年齢層も広がっています

実際、街で10代20代100人に最近古着を買ったもしくは買う予定があるか聞いてみたところ75人が「はい」と回答。

19歳女性:
自粛中暇でインスタとか見ててかわいいなと思って…

17歳女性:
インスタの人はだいたい古着をハッシュタグでつけている気がする

めざましテレビでは、一体なぜ今若者たちに古着が人気なのか?コロナ禍での古着ブーム人気のワケを調査した。

古着の魅力を若者に聞いてみた

まずは街で若者たちにとっての古着の魅力を聞いてみると…

15歳女性:
古着です。肩パッド入っています。古いからこそちょっと昔っぽさが残っているから個性的なファッションになる

21歳女性A:
これは昨日買いました。2000円くらい。人とかぶりたくないとか…

21歳女性B:
自分を表現するアイテムが無限にある感じが楽しいです

 街で100人に古着の魅力を聞いたところ「おしゃれ」「周りと被らない」という意見があった。

中にはこんな意見も…

16歳女性:
古いって感じの方がカワイイ

――買った時にちょっと毛玉になっていたりしない?

16歳女性:
それがまたカワイイ

18歳男性:
汚れとか使い古した感とかそういうのも味かなって…

破れや汚れも個性のひとつだという。

今人気の古着はどんなものなのか、3月6日にオリジナル商品から古着のお店へリニューアルしたWEGO原宿竹下口店。

WEGO原宿竹下口店スタッフ・大平琴心さん:
基本的には90年代のオールドファッション、スケートファッションとかパーカにちょっとダボッとしたズボンとかカジュアルだけどオシャレみたいな感じのファッションがかわいい

90年代といえば渋谷ではギャルファッション、原宿ではストリートカジュアルが大流行した時代。

そんな古着を今年っぽくオシャレに着こなすには全身古着ではなく、新品の流行アイテムと組み合わせると今年らしい古着ファッションになるのでオススメ。

そして若者たちにとっての古着の魅力で一番多かったのは…

19歳男性:
やっぱり安いところですかね。学生はお金ないんで…

20歳男性:
安く買えるなら安いのを重視します。コロナでやっぱりバイトの希望を出しても通らないんで…

古着の魅力はやはり安く買えること。

最高額770円の古着店

一体どのくらい安いのか?

古着の聖地下北沢に2月28日にオープンしたばかりの「スティックアウト100」では110円(税込み)のコートや、パンツもなんと110円(税込み)と破格の安さ。

デニムも770円(税込み)。

スティックアウト100代表取締役・藤原輝敏さん:
今だから100円からのお店を開きたくて、バイト募集をすると応募すごいんですよ。何十人も来るのを見ちゃうと相当大変なんだろうなと思っています

コロナ禍で大変な思いをしている学生のために少しでも安く提供したいと、最高でも770円という破格の値段設定にしている。

19歳男性:
深夜とかがバイトできないんで、バイト代が多い時は7万とか8万だったんですけど、今3万とかになっちゃって。安いと助かります

ショップ店員の私物をお得に販売

さらに2020年コロナ禍でオープンした古着店「CIRCULABLE SUPPLY 神南店」。

横山ルリカ リポーター:
すごくきれいです。古着屋さんというと、たくさん商品がぎゅっと詰まっている感じがするんですけど開放感もあります

CIRCULABLE SUPPLYコンセプター・太田篤志郎さん:
こちらのお店はベイクルーズというアパレルの会社が社員の私物を販売しているお店になります

実はジャーナルスタンダードやIENAなどのショップ店員が、着ていた服を販売している古着店。

ショップ店員ならではのオシャレな服が格安で購入できる。

横山ルリカ リポーター:
どれも状態がいいですね

1万4300円の「IENAスカート」が330円(税込み)、6万2700円の「THE IRONコート」が7920円(税込み)、1万450円の「JOURNAL STANDARDカットソー」が1650円(税込み)などお買い得。

商品の値段は出品した店員さん自身が値段を決めて販売し、フリマアプリラクマでも購入することができる。

積極的にリユースすることで、年間100万トンを超えるといわれる衣料廃棄を減らしていく狙いもある。

24時間無人で古着の販売するお店

一方、2020年8月にオープンしたのが、24時間無人で古着の販売をしている「ムジンノフクヤ」。

国内ブランドを中心に常時約500着を取り揃えている。

ムジンノフクヤ代表・平野泰敬さん:
コロナ禍っていう中で、非接触が求められるようになってきてタイミング的に今しかないんじゃないかな

価格はハンガーの色分けで表示。

その金額分のチケットを券売機で購入するという仕組み。

ムジンノフクヤ代表・平野泰敬さん:
やはり人件費をかけない分、販売価格に反映して少しでもいいものを安くご提供できるのかなとは思っております。

どんな風に古着を楽しんでいるのか

そんな古着を若者はどんなふうに楽しんでいるのかというと…

肩パッドの入った古着を着ていた女性:
張りすぎているときは自分で裏側から外して着たりしています。

持っている服の4割ほどが古着という女性は、今どき感を出すために自分でアレンジすることもあるそう。

まさに今、鮮やかなオレンジ色の古着のTシャツを買ってきたという男性は…

24歳男性:
ずっと僕、黒とかしか着てなかったんででけど、古着でガラッと変えちゃうんで…

普段の姿と比べても正反対、このギャップも楽しいという。

24歳男性:
やっぱ自分で考えて着ているだけで楽しいし、何かやっぱり気分もあがります。

友達に古着を誕生日プレゼント

一方こちらもTシャツを買ったばかりという女性。

20歳女性:
友達に誕生日プレゼントで買ったんですけど

古着を渡す相手は友人の大森優馬さん(20)、普段はシンプルな白Tシャツで過ごしている。

20歳女性:
全然古着に興味がない子でオシャレじゃないんですよ。オシャレじゃないので、古着を着てオシャレになってもらおうと思って選んだ

そこで後日プレゼントを渡す様子をウォッチング、果たして初めての古着にどんな反応をするのか。

初めての古着の感想は…

大森優馬さん:
正直嬉しいです。めちゃめちゃオシャレな気がしますこれ着た瞬間。これから古着バンバン着ます

これからますます古着ブームは広がっていくかもしれない。

(「めざましテレビ」3月24日放送分より)