鳥取県産の野菜100%の菜食料理(ヴィーガン料理)を倉吉市のホテルが開発した。免疫力を高める効果も期待できるというヴィーガンフルコースとは。

このフルコース。これら全てが野菜ヴィーガン料理。
ヴィーガン料理とは肉や魚だけでなく卵や乳製品など動物性食品を全く使わない菜食料理。

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キノコと豆腐を使ったフランス料理のテリーヌに大根やさつま芋などの冬野菜とおからを使ったミネストローネ。メインデッシュには、肉の代わりに黒豆を使っている。さらにデザートには白ネギを使用したブラマンジェも。

長谷和樹記者:
ネギを使ったスイーツを初めて食べたけどもネギの甘味を感じられてスイーツとして美味しく食べられます

さらに全て鳥取県産の野菜。
このヴィーガンフルコースを開発したのがホテルセントパレス倉吉。

ホテルセントパレス倉吉

ホテルセントパレス倉吉・大曲澄晴シェフ:
全てを植物性食品でやることが今までなかった。植物性だけでも味があがってくる

地元野菜を使用して農家を支援

完全菜食料理とあって、調味料にもバターなどの乳製品を使っていない。その代わりに米味噌や塩麹などでコクを出している。

ホテルセントパレス倉吉・大曲澄晴シェフ:
これが三朝で作っている米味噌、これが塩麹、これも三朝。スープに入れて、コクとかの濃度をつけていく。植物性だけでもいい味が出る

なぜ、野菜だけのフルコースを作ったのか。それは、コロナで苦しむ農家の支援のためだという。

國吉農園・國吉美貴さん:
ホテルとか飲食店は1店舗1店舗に卸す量は確実に減っている。個人で直接野菜を届ける僕みたいな農家からしたら、今は厳しい社会になってきている

鳥取・大山町で農業を営む國吉美貴さん。コロナ前は倉吉のホテルに黒豆や大根などをほぼ毎日卸していたが、2020年3月以降は、ホテルの結婚式やパーティーが約400件キャンセル。さらに月の半分が臨時休業になり、その量が激減した。
そこでホテル側が企画したのが、地元野菜を使ったヴィーガンフルコース。

農家も衝撃の高評価「ヴィーガン料理」

野菜だけでどんな料理に変身したのか?生産者が試食すると。

國吉農園・國吉美貴さん:
ネギをメインで県外やホテル・飲食店に卸しているけど、デザートになったのは初めてで衝撃だった。「おいしいかな?」と思って食べたらおいしかった

この味を表現するにはプロの力が必要。そこで登場したのが北栄町在住のカノウユミコさん。監修を担当した。
東京の懐石料理店でオーナーシェフを務めたほか、これまでに30冊以上の料理本を出すなど、野菜料理研究家としても有名。

野菜料理研究家・カノウユミコさん:
ベジタリアンって禁欲的な感じがすると思うが、我慢して健康のために食べるのではなく、野菜のおいしさを改めて認識していただければ

またコロナ対策としても鳥取産野菜のヴィーガン料理に注目している。

野菜料理研究家・カノウユミコさん:
こういう時期なので免疫力を高めたいと思うが、野菜の色素や食物繊維は免疫力を高める助けをするので、そういう意味でも魅力がある

ホテルでは、全国に届けるためクラウドファンディングでこのフルコースを販売していて、すでに当初の目標額50万円の倍以上の支援が集まっている。

ホテルセントパレス倉吉・小川遊さん:
改めて、地元野菜の魅力を見つめ直す企画であったが、自信を持ってお届けできる料理になった。(鳥取の)風の香りや土の香りを感じられるメニューになっている

コロナ禍で生まれた野菜だけのフルコース。鳥取産野菜の魅力を発信し地元農家を応援する。

(TSKさんいん中央テレビ)