ド派手な演出で「どんな物でもゴージャスに登場」

市販の弁当に総菜、美味しいけれどちょっと地味…な食卓を一気に“ド派手”にしてくれそうなマシンがTwitterで話題になっている。

それが、こちらの「デルモンテ2020」

ボタンを押すと、四角いマシンの中央部がパカリと開き、8つのライトが出てくる。

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さらにもくもくとスモークが立ちこめ、ライトに照らされた中央部から回転しつつせり上がってくるのは……パックの太巻きだ!!

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巨大ロボでも登場しそうな派手な演出と、ごく普通の太巻きというギャップに笑ってしまうマシンを作ったのはエンジニアのカズヤシバタ(@seevua)さん。

「どんな物でもゴージャスに登場させる箱」とのことだが、他にもコンビニのパンや市販の丼パックが厳かに登場する様子に「めっちゃかっこいい」「何この壮大な仕掛けとオチ」とコメントが続々寄せられ、丼パックには43万件を超える「いいね」が付くなど、大人気となった。(2月10日現在)

コンビニのパンもライトアップ
コンビニのパンもライトアップ

この「デルモンテ2020」は、2017年に作られた「デルモンテ」をベースに改良されたマシンだというが……思わずテンションが上がってしまうマシン、一体どんなアイデアから生まれたのだろうか。作者のカズヤシバタさんにお話を聞いた。

「映えた写真を撮るのが苦手」から開発

――「デルモンテ2020」製作のきっかけは?

私、映えた写真を撮るのが苦手で、どうしてもダサくなってしまうんです。それだったら、まばゆい光で照らして音楽と動きと共にイカつく登場させたらどんな物でも映えて登場させられるのでは?と言うところから製作を始めました。


――旧作の「デルモンテ」から強化された・改良されたところは?

「壊れにくさ」はもちろんのこと、3倍の動きと光、音の演出に加え、新搭載のスモークによって更にGorgeousに物を登場させる事に成功しました。 また、これを専用コントローラでコントロールすることが可能です。

こちらが旧作の「デルモンテ」。ライトは少な目
こちらが旧作の「デルモンテ」。ライトは少な目
旧作と比較するとパワーアップが一目瞭然
旧作と比較するとパワーアップが一目瞭然

――「ゴージャスに登場」させて一番しっくりきたもの、面白かったものは?

やはり、半額のお刺身ですね。 ちょっと残念な物をゴージャスに出すというのがやはり向いていると思いました。

刺身に貼られた半額シールの哀愁…
刺身に貼られた半額シールの哀愁…

――ちなみに、「デルモンテ」ってどういう意味?

出てくる物って何?→出る物って何?→出る物って?→出るもんて?→デルモンテ、という具合で決まりました...


SNS映えする写真を撮りたい!と思う人は多いだろうが、カメラの知識やセンスに左右されてしまうのが悲しいところ。「デルモンテ2020」はそんな撮り手の技術に左右されず、「どんな物でも映えさせてくれる」マシンとして作られたそう。

他にも、割り箸を差し込むときれいに2つに割ってくれる「全自動割り箸割り機」や、腕につけた装置から名刺が飛び出してくる「装着型名刺射出装置」など、ユニークかつ“大袈裟”なマシンを手掛けているカズヤシバタさん。

コンセプトは、皆が知っている物事を「極端に」する

――電子工作を始めたきっかけは?

もともと、手品とSF映画が好きで人を驚かせることに喜びを感じていたのですが、この好きな世界を自分なりに作ってみたいと言うのが始まりだと思います。父が工事業者だったため機械いじりをしながらものづくりの知識を得ました。

私の作品は皆が知っている物事を「極端に」すると言うことをコンセプトに製作を行っています。

――「デルモンテ2020」には大きな反響がありましたが…

正直、ある程度の反響は予想していたのですが、予想以上でした。沢山の人に楽しんでもらえて嬉しいです。


――今後はどんな作品を作りたい?

ゴージャス登場箱の更なるアップデート、身につけて変身する装置・乗り物を作ってみたいです。


「これって必要?」と思いつつも、一目見たら「面白い!」と引き込まれてしまう不思議なマシン。さらなるパワーアップと新作にも期待したい。

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プライムオンライン編集部
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