特集は元気なシニアです。去年、スケートの国際大会で準優勝した長野市の男性。75歳になっても「現役」で、今シーズンはコロナの影響で軒並み大会が中止となりましたが、「世界一」を目指し、滑りを磨いています。

軽快にリンクを滑走する、長野市の百瀬一男さん。スケート歴は60年。75歳になった今も、現役スケーターです。

百瀬一男さん:

「朝練で山の中走ったり、ジムでウエイトトレーニングをしたりする。でも腰下げて(滑ろう)と思うんですが、膝、曲がらなくなってきたから」

百瀬さんは、高校入学と同時にスケートを本格的に開始。卒業後も働きながら競技に打ち込み、県代表として国体にも出場しました。

百瀬一男さん:

「(Q.こういう道具を使って仕事を)これが結構重いから、持ち運びがね(大変)バーベルより重いですから」

本職は内装業。こちらも「現役」で、仕事は体を鍛えることにもつながっているそうです。

そして、シーズン中は仕事を終えてから週4日、エムウェーブで練習を続けてきました。その努力の甲斐があって去年、うれしい結果を出すことができました。

去年3月、百瀬さんは、カナダ・カルガリーで開催されたスピードスケートの「国際マスターズ」に出場。

500メートルを51秒64、1000メートルを1分47秒95で滑り、75歳以上の部で準優勝を飾ったのです。

百瀬一男さん:

「これがカルガリーのときのメダルです」

9年連続出場で初めて手にしたメダルでした。

百瀬一男さん:

「メダルになると思わなかったからね…よかったですよね。(妻は)私のおかげだとか言っているけどね」

マスターズのメダリストと言えば、この人…。

丸茂伊一さん(当時89):

「年は最高、記録は最低」

「世界最高齢のスピードスケーター」としてギネスブックに載る、茅野市の丸茂伊一さん。去年、同じ大会の90歳以上の部にただ一人出場。

金メダルを獲得しただけでなく、1000メートルで自身の記録を10秒も更新し、世界新記録を出しました。

一回り以上、年上の丸茂さんの活躍は、百瀬さんの励みにもなっています。

百瀬一男さん:

「90歳まで元気でいられるのは、すごいなって思って。あの年で飛行機乗って海外行くのはすごいなと。マスターズ出ていると仲間が同じ気持ちでやっているから楽しい、仲間と会えるから。(Q.自身は何歳まで)体動く限り」

今シーズンは「次こそ金メダル」と意気込んでいましたが、国際マスターズは新型コロナの影響で中止に。ほかの大会も軒並み開催が見送られました。ただ、意気消沈している訳ではありません。

百瀬一男さん:

「今までずっとやってきたから、中止になったってどうってことない。やっぱり、好きで続けてきたから」

スケートは百瀬さんにとって、まさに生涯スポーツ。世界一へのチャレンジに向けて滑りを磨く日々が続きます。

百瀬一男さん:

「(やりがいは)試合に出るために、練習を一生懸命やって頑張るということ。結果はどうあれ、負けても次、頑張ればいいから」