生後3か月の娘を虐待死させた疑いで20代の両親が逮捕された。
フードを深く被り、署へと歩いていく男。
逮捕された金井裕喜容疑者(29)。

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そして妻の金井あずさ容疑者(28)だ。

その容疑は、埼玉・美里町のアパートで当時3か月の娘・喜空ちゃんに適切な治療を受けさせず死亡させた、保護責任者遺棄致死。

一体何が起きたのか。

昼夜問わず鳴き声や怒鳴り声が…

石竹爽馬記者:
近所の住民によると、金井容疑者の家からは昼夜問わず泣き声や怒鳴り声が聞こえていたということです。

2020年8月、近所の住民から泣き声がうるさいと110番通報があり、金井容疑者らが住むアパートを警察官が訪問した。
しかし、喜空ちゃんを含む子供たちの体にあざなどが確認されなかったことから、虐待事案ではないと判断。
その上で、美里町や児童相談所に連絡したという。

しかし2020年9月、事態は一変する。

「子どもの様子がおかしい。体が青白くなっている。」

妻のあずさ容疑者自ら119番通報。
喜空ちゃんは、心肺停止状態で病院に搬送されその後死亡が確認された。

当時の様子について近所の人はこう証言する。

近所の人:
(救急車の)中に入っていたのはお母さんじゃないかな、子供と。
(お母さんが)出入りしていたから、お父さんは乗っていかないよ。
後ろからついて行ったの、救急車の後ろから自分の車で、お父さんは

「虐待で捕まるのが嫌でそのままに」

石井爽馬記者:
金井容疑者らは、喜空ちゃんが亡くなった後も特段変わった様子はなく、時折部屋からは笑い声も聞こえたということです。

女の子の双子で、家族5人で暮らしていた喜空ちゃん。
司法解剖の結果、事件当時は低体重・低栄養の状態で肋骨が折れていた。
死因は、全身機能障害だったという。

警察の調べに、金井裕喜容疑者は「虐待で捕まるのが嫌でそのままの状態にした」

妻のあずさ容疑者は、「病院に連れて行くことを夫に拒否され従ってしまった」

警察は、日常的に虐待が行われていたとみて調べを進めている。
警察から連絡を受けたという美里町と児童相談所は、1月20日午後4時から会見を開いた。

埼玉・美里町・児童相談所の会見:
結果としてこのような事態となり、誠に遺憾に感じております。
今後このようなことが二度とないよう、再発防止に努めてまいりたいと考えております

(「イット!」1月20日放送より)