ホワイトアウトが影響か?東北自動車道で玉突き事故

東北自動車道の上空。高速道路上に伸びた車の列。至る所で車が重なり合うように止まっていた。

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19日午前11時50分ごろ、宮城県大崎市の東北自動車道下り、「三本木パーキングエリア」~「長者原サービスエリア」の区間で車134台以上、約200名が関係する多重事故があった。

ボンネットがひしゃげた車。視界の悪い吹雪の中、懸命に救助作業をする消防の姿も…

消防庁によると、この事故で約200名が巻き込まれ、重傷者を含む12人が病院に搬送され、男性1人が死亡したということだ。

現場では約1キロにわたり、少なくとも100台以上の車が立ち往生の状態になっている。

なぜ事故は起きたのだろうか。
事故当時、現場ではホワイトアウトが発生したとみられる。
激しい風と雪で視界が一面真っ白になり見えなくなってしまうホワイトアウト。

警察によると現場は当時吹雪いていて、ホワイトアウトが発生していたとみられている。
警察は「大衡インターチェンジ」~「築館インターチェンジ」の上下線を通行止めにし、事故への対応にあたっている。

北海道でもホワイトアウト発生か

そして、北海道でもホワイトアウトの影響とみられる事故が発生した。

19日午後、北海道長沼町の国道で約10台が絡む多重事故が発生し、一時40台以上の車が立ち往生した。当時ホワイトアウトで視界はまったく見えなかったということだ。

消防などによると、現場は国道337号線と国道274号線の一部区間で、正午頃から小さな事故が10件以上発生し、午後1時30分過ぎから事故のため通行止めとなっている。
少なくとも3人がけがをして搬送されたということだ。

北海道は19日、日本海側を中心に発達した低気圧の影響で時折猛吹雪となり、一時ホワイトアウト状態になるなど、視界が悪い状態が続いた。

あいつぐホワイトアウトによる事故。北海道や東北は風の影響が強く、19日夕方まで見通しがきかない猛吹雪になる恐れがあり、交通に影響が出る可能性もある。

18時現在も100台以上が立ち往生のまま…

18時現在、事故が起きた東北自動車道の様子は、地吹雪だと思われるうっすらとモヤのようなかかっている。積もった雪を巻き上げながら、地吹雪のように風が強い状態が続いているのが確認できる。事故から約6時間が経って暗くなっているが18時現在も100台以上の車の立ち往生が続いている。通行止め解除のメドは立っていないということだ。

(イット!1月19日放送分より)