経済政策の失敗を認めた北朝鮮

1月5日、北朝鮮最大の政治イベントといえる、朝鮮労働党の党大会が始まりました。金正恩体制での開催は2016年以来2回目で、金委員長は経済5カ年計画について「目標は著しく未達成だった」と異例の厳しい現状認識を示しました。経済制裁、新型コロナウイルス、自然災害の三重苦で苦境に陥る中、経済政策の失敗を認めた形です。また、国家防衛力をより高い水準に強化すると宣言、核開発の継続を示唆しました。注目は、前回同様4日間の開催となれば、金委員長の誕生日「1月8日」が大会最終日に重なることです。自身の誕生日に新たな経済5カ年計画を発表して権威付けを図ると共に、体制引き締めを狙うとみられます。(ソウル支局 川崎)

5年ぶりに開催された朝鮮労働党の党大会で核開発の継続を示唆した北朝鮮
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20分オーバーで罰金300万円

飲食店への規制が日本より厳しいニューヨーク。こちらの店も、営業時間違反のため多額の罰金が科せられ現在シャッターがおりています。店のオーナーによると、食事が終わっていない客がいたことから定められた営業終了時間を20分ほど超えた時点で、警察がかけつけ罰金300万円が課されたといいます。規定では罰金を支払うまでアルコール提供の免許が剥奪されます。店主は一時的に店を閉め罰金を工面しているところです。日本でも飲食店への罰則規定が議論されていますが、アメリカのような強制力と迅速な執行が可能となるのか注目です。(ニューヨーク支局 中川)

営業時間違反で罰金300万円を課せられた店舗

ワクチン接種の遅延に批判

フランスでは12月末にワクチン接種が始まりましたが、接種を受けた人は1週間で500人足らずにとどまり問題となっています。野党は遅延について「政府のお役所仕事が原因だ」「先進国の嘲笑の的だ」などと批判。政府は「高齢者を先行させたため」と釈明する一方、接種ができる施設を増やし、対象となる年齢層を下げるなどの対応をとることを決め、1月中に「100万人の接種をめざす」と強調しています。フランスではクリスマス前に1日1万人程度となっていた感染者が、年明けには1日2万人以上に増加。これを受け政府は外出規制の継続を決定し、文化施設や飲食店の再開がさらに延期されました。変異ウイルスの流入もあり、厳しい規制は当分続くことになります。(パリ支局 藤田)

再開が延期されたルーブル美術館

伝統行事「十字架投げ」で神の祝福を

ボスポラス海峡にほど近いここ金角湾で冬の寒空の下、水着姿の人たちが今にも海に飛び込もうとしています。これはキリスト教の重要な祝日のひとつ、公現祭恒例の「十字架投げ」で、新年の伝統行事です。コンスタンチノープル総主教が海に投げ入れた木製の十字架を、海に飛び込んで最初に手にした人が1年間、神の祝福を受けられるとされています。毎年、国内外から大勢のギリシャ正教徒が集まりますが、今回の参加者はわずか2人。見事十字架をつかんだ男性は「このような困難な時期に勝ててとても嬉しい」と話していました。コロナ禍にあっても絶えることのない伝統。早期収束への願いを込めます。(イスタンブール支局長 清水)

海に投げ入れられた十字架を手にするため、寒空のもと海に飛び込む参加者二人

世界に与えた衝撃

トランプ大統領の敗北を受け入れられない支持者が議事堂周辺に結集しています。一部は敷地の中に入り込んでしまいました。議会ではバイデン氏の勝利を確定する手続きが行われていましたが、トランプ大統領の支持者数百人が議事堂に乱入。一部が暴徒化して4人が死亡しました。民主主義の象徴である選挙の結果を暴力で変えようとする行為は、世界に衝撃を与えました。トランプ大統領は事前に騒動を煽るような呼びかけをしていて閣僚や側近の辞任が相次いでいるほか、即時解任を求める声も強まっています。また、フェイスブックはトランプ大統領のアカウントを少なくとも大統領在職中は完全凍結すると発表しました。(ワシントン支局長 藤田)

連邦議会議事堂に乱入するトランプ支持者たち

1カ月で1500億円の経済損失

感染を比較的抑え込んでいたタイですが、2月から感染が再拡大し、こうした街のマッサージ店も休業となるなど年が明けて街の雰囲気は一変しています。バンコクでは全ての学校が再び休校なり、フィットネスやナイトクラブなど高リスクの業種も休業となりました。街に出る人の数も少なく、民間の調査では12月中旬からの1カ月間だけで、およそ1500億円の経済的な損失が見込まれると試算しています。ただ最初に感染が広がった2020年3月とは違い、ショッピングモールやレストランの店内飲食は営業時間を短縮して認められました。タイ政府が経済活動と感染対策の両立に苦心する様子が見て取れます。(バンコク支局長 佐々木)

感染の再拡大でタイでは街のマッサージ店も休業

限界に達した医療現場

爆発的な感染で医療現場にとっては最悪の年越しとなり、新年を迎えても明るい兆しは見えていません。この地域では病院の収容能力が限界に達し、玄関や売店にまでベッドを置いてしのごうとしていて、医療スタッフの数も不足しています。そのため、助かる可能性が極めて低いと判断された患者は病院に搬送しないよう、救急隊員に通知が出されました。医療従事者は年末年始の旅行自粛を訴えていましたが、多い日はアメリカ全体で130万人以上が飛行機で移動し、さらなる感染増が懸念されています。自分は気を付けているから大丈夫、という人も多く、どれだけ状況が悪化しても、危機意識の隔たりは埋まりません。(ロサンゼルス支局長 益野)

病院の収容能力が限界に達し玄関に患者が横たわる(画像:KAISER PERMANENTEより)

イギリス全土でのロックダウン

観光名所のセントポール大聖堂へ続くミレニアムブリッジに来ています。いつもなら大勢の人で賑わうこの橋も人影はほとんどありません。最初に南東部のケントで確認された変異ウイルスは年末から急速に広がり、政府は1月5日、イングランド全土でのロックダウンに踏み切りました。ジョンソン首相は「これからの数週間は最も厳しいものになる」と危機感を訴えています。
感染拡大の阻止に向け、政府はワクチン接種を加速させる考えで、近く各地に大型のワクチンセンターをオープンする方針です。厳しい年明けとなったイギリス。終わりが見えないウイルスとの闘いが続きます。(ロンドン支局長 立石)

セントポール大聖堂へ続くミレニアムブリッジも閑散

ユリウス暦で2週間遅れのクリスマス

新年明けて1週間が過ぎましたが、ロシアではこの時期に、クリスマス本番を迎えます。ロシアのクリスマスは、毎年1月7日。ロシア正教が西欧諸国とは違う暦、ユリウス暦を使っていることから、他の国よりも2週間ほど遅れてクリスマスを祝います。このため、街中には1月に入ってからもあちこちにクリスマスツリーが飾られ、華やかなイルミネーションがキラキラ輝いています。年末には新型コロナウイルスの死者数が公式発表の3倍にあたる18万人超か、との指摘も出たロシア。それでも元日には、コロナ禍を吹き飛ばそうと住宅街のど真ん中で、夜明け前まで花火が打ち上げられていました。(モスクワ支局長 関根)

ロシアのクリスマスは1月7日(ユリウス暦) 街中ではイルミネーションが輝く

世界三大雪祭り「ハルビン氷祭り」

いま気温はマイナス18度、突き刺すような寒さです。ここは「ハルビン氷祭り」の会場です。氷でつくられた巨大な建造物が、きらきらと輝いています。さっぽろ(雪まつり)などと並ぶ「世界三大雪祭り」にも数えられるこの祭り、正式な開幕は5日でしたが、12月下旬から相次いでいる中国国内でのコロナ感染者の確認で、主要なイベントはすべてキャンセルとなるなど、ややピリピリムードも漂います。こちらには防護服を着た人が子供を抱きかかえるデザインの雪像もあって、感染の抑え込みをアピールしています。このところ数人から数十人へと感染拡大の兆しが出ていることに当局は神経を尖らせていて、厳しい冬はまだまだ続きます。(北京支局 岩佐)

世界三大雪祭り「ハルビン氷祭り」

上海でもデジタル人民元

2020年に2度、大規模な実証実験が行われたデジタル人民元が上海にも上陸しました。試験導入されたのは上海交通大学付属病院の中にある職員専用の売店や食堂です。スマートフォンを使って決済する以外に、専用カードを端末にかざして支払うパターンもあり、カード右上には利用額や残高などが表示されます。地元メディアは、カード型のデジタル人民元を使えば、スマホ操作の苦手な人たちにも、利用の可能性が広がると紹介しています。中国は既に電子決済が広く普及していて、中央銀行によるデジタル通貨の実用化にも積極的に取り組んでいます。人民元の国際化を促進し、アメリカドルに対抗しようという狙いがあるとみられます。(上海支局長 森)

専用カードを端末にかざして支払うパターンも(上海テレビより)

【取材:FNN海外特派員取材班】