試行錯誤の中から生まれた甘辛味でヒット商品に
東海地方で販売され、長く愛されているスナック菓子「カニチップ」。完成までの工程を見せてもらうと、揚げる前の生地は意外な色をしていた。
この記事の画像(12枚)メーカーの「ハル屋」は岐阜・岐南町にある。
周りにかかっているカニパウダーが、やみつきになる。
製造工場に入り、最初に見せてもらったのが、「カニチップ」の生地。
米粉やカニなどを練ったものを固めて乾燥させていて、色はできあがったピンクとは違い紅色をしている。
この生地を高温の油で一気に揚げると…。
みるみるうちに膨らんできて、あの形になる。
油で揚げた後は、カニの風味を閉じ込めた特製の「カニパウダー」を振りかける。
これこそが、あの長く愛されている味を生み出す。
約40年前、あるメーカーから「カニパウダー」を勧められたことから、カニチップが誕生。
ただ、いきなりヒットしたワケではなく、味の試行錯誤を繰り返し少し甘辛くしたところ、人気が出始めたとのこと。
今では東海地方を中心に、年間100万袋 を出荷するほどになった。
2代目の野田晴彦さんは今後について、「地域を大事にして、多くの人に愛していただけるようになっていけばいいなと思っている」と話す。
地域に根差すことが第一。その思いが、町ご自慢のヒット商品を生んでいた。
(東海テレビ)