砂浜に設置された注意喚起を促す看板がTwitterに投稿され、斬新だと話題となっている。
それがこちら。
なかなか見ないタイプの危険看板だな… pic.twitter.com/YUYVJ0MvSC
— 葉葉波🍃🍃🌊新刊メロン委託中 (@hahaha3) December 13, 2020
なかなか見ないタイプの危険看板だな…
Twitterに投稿されたのは「DANGER この海岸は、干潮になると波打ち際から85度の温泉が湧き出ます。ご注意ください」との文言が書かれた看板。さらには、英語、中国語、韓国語とイラストで、その危険性を注意喚起をしている。

看板があるのは鹿児島県指宿市の海岸で、設置したのは温泉施設「砂むし会館 砂楽」。同施設では、海岸に自然湧出する温泉を利用した世界でも珍しい砂むし温泉(砂風呂)を体験することが出来るという。

Twitterに投稿したのは、漫画家の「葉葉波」(@hahaha3)さんで、ユーザーからは「まじデンジャラス」「危険の内容もレアだと思います」などの声があり、約1万2000件のいいねがつくなど、話題となっている。(1月8日現在)
たしかに「波打ち際から85度の温泉が湧き出る」のは危険だろうが、普段はどんな砂浜なのか? 「砂むし会館 砂楽」の担当者にお話を伺った。
外国人観光客にも注意喚起したい
ーー看板設置のきっかけは?
干潮時に85度の温泉が湧出するため、やけど防止の注意喚起を日本人だけではなく、外国人観光客が増えてきたため国籍に関わらず周知するためイラストを使った看板を設置しました。
ーー以前から注意喚起していた?
以前は、日本語の文字のみ看板で注意喚起していました。
ーー過去に、やけどなどの被害があった?
干潮時に波打ち際を歩いていた方が軽いやけどをする事案がありました。

看板設置で認知は進んでいる
ーー看板の効果は?
看板は旅館に向かう道中にあるので、利用者の方からスタッフに看板に関する質問を頂く機会が増えて認知が進んでいるように思います。
ーーその他にも対策している?
やけど対策として氷による冷却対応及び、やけど用の軟膏薬を常備しています。
ーー干潮時は砂浜一帯が熱くなるの?
波打ち際が最も熱く、砂の多くなる上段に向かって熱が弱くなります。
ーー温泉が湧き出ることを知らない人は多い?
干潮時以外は砂浜の多くが海水に浸かっているので温泉が湧き出ることに気づかず、知らない人も多いと思います。

4~6月は売り上げが2~3割程度に減少
ーー普段から砂むし温泉で使っている?
海岸での砂むし温泉は天候の良い大潮の干潮時に、約2時間利用できます。
ーー満潮時はどんな状況?
干潮の時に比べて砂浜部分が海に埋もれています。一般的な満潮時の砂浜とそこまで変わりないと思います。
ーーコロナの影響は?
4月~6月は売り上げが2~3割程度に減少しました。11月頃には8割程度まで戻りました。
ーー最後に、砂むし温泉を楽しみたい人にメッセージを
砂むし温泉は、海岸に自然湧出する温泉を利用したもので、300年以上の歴史があり、波の音を聞きながら癒されてみませんか。全天候型砂むし場も完備しており、満潮時や雨天時でも安心して砂浴を楽しむことができます。

確かに干潮時の波打ち際は危険で、看板のデザインをイラストと外国語でも注意喚起をすることによって、認知を進めることができたようだ。
指宿市の海岸を訪れた際にはこの看板を思い出し、砂むし温泉を楽しんでほしい。
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