東京の感染者急増…70歳未満も宿泊療養へ

12月20日に東京で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は556人。日曜日として過去最多に上った。

小池都知事は17日、これ以上病床をひっ迫させないために、70歳未満でも基礎疾患がなければ宿泊療養とする方向で検討を始めた。

小池都知事:
これまで65歳以上の高齢者については一律入院ということにいたしてまいりましたが、今後、基礎疾患がない70歳未満の方については、宿泊療養施設での受け入れを検討していく。

いつ、誰が、宿泊療養施設に入ってもおかしくないと言える今、現場では何が起きているのだろうか。

早く治ってほしい」女性がつけた宿泊療養日記

Mr.サンデーが取材したのは、12月11日から宿泊療養をしていた20代の女性。療養期間中につけていた日記を見せてくれた。

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【12月11日/宿泊療養1日目】
めちゃくちゃ不安で行きたくなくて泣いてたレベルだった。喉が痛い。早く治ってほしい。

いつ起こるか分からない急変のリスク。ホテルで1人過ごし、夜中に突然、39度以上の高熱にうなされることもあったという。

【12月12日/宿泊療養2日目】
窓開けられないから部屋の酸素薄いなーってなった。息苦しく感じて内線で電話。

【12月14日/宿泊療養4日目】
喉の痛みは中々治らず。食欲はない。なんか体がだるおもい。

【12月15日/宿泊療養5日目】
喉の痛みも少し軽くなってきた気がするけど、突然咳が止まらない。どこか良くなると どこかが悪くなるっていう感じ。

5日目から快方の兆しも見られたが、一進一退の状態だったという。

持って行ってよかったモノ 一番は「加湿器」

そういった不安の中でも、"あるモノ"の存在が宿泊療養を支えてくれたという。

20代女性:
ツイッターで「ホテル療養」で調べて。そうすると結構持って行った方がいいモノを載せてくれている人が今すごく多いので。そこから色々ピックアップして。

これが実際に入所する際に作った持参するもののリストだという。

中でも役立ったというのが、「加湿器」だったという。

20代女性:
加湿器。あって良かったモノのナンバー1です。喉もトゲが刺さるというかズキズキする感じ。突然症状が出ることとかも多いと思うので。その場合、乾燥って結構つらいと思うので、あって良かったなって思いますね。

さらに、持ち込んでいたのが「香水」

20代女性:
匂いが、嗅覚が薄くなっていないかなという確認はしていました。

ディレクター:
食べ物の匂いとは違う?

20代女性:
お弁当なので、温めたりもしないので、そんなに匂いがするっていう感じでもないんです。薄くちょっとおかずの匂いがするぐらいの感じなので。(匂いが)強いモノで確かめてっていう方が安心感がありましたね。

症状と不安感と闘う宿泊療養。19日、女性はようやく退所となったが、誰とも会えない日々の中、食事などに添えられた看護師からのメッセージが心の支えになったという。

20代女性:
かわいいクマみたいのが描いてあって。「お大事に」っていうその一言がついているだけで、誰かと繋がっている感じがすごい嬉しかったです。熱のときの孤独感をすごい感じていたので、これですごく安心しました。

顔を合わせなくてもこうして支えてくれる看護師ら医療スタッフの存在も、孤独な宿泊療養を乗り越える上で大切なものとなっていた。

(「Mr.サンデー」12月20日放送分より)