新型コロナウイルス感染拡大防止のため、夏でもマスク着用が求められた2020年。イレギュラーな状況下において、メガヒットとなった商品があった。

「マスクにハッカ油を吹きかけると、清涼感が得られる」と話題になり、注目を集めたのが「ハッカ油」。

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爽やかなミントの香りが楽しめる、北海道北見市の北見ハッカ通商が製造・販売する「ハッカ油」もその一つ。春から夏にかけて売上が上昇し、薬局などで品切れになるほどの人気となった。

コロナ禍で購入した人も多いと思うが、寒くなってきてから、持て余している人もいるかもしれない。そこで、北見ハッカ通商総務部の担当者に冬のハッカ油活用法を聞いた。

年末年始の「ハッカ油」活用法

「マスクに吹きかければ、夏を快適に乗り切れる」という口コミからヒットしたハッカ油だが、寒い時期にはどのような使い方が考えられるだろうか。

「ハッカ油の用途は、私達から提案しているわけではなく、お客様がいろいろ試して見つけてくださることばかりなんです。マスクに吹きかけるという使い方も、お客様の声で広まったもので、私達にとっても発見でした。冬場の使い方も、実際にお客様の声から知ったテクニックを、いくつか紹介しましょう」

スプレータイプ

●マスクに吹きかける
マスクにハッカ油スプレーを1プッシュ。冬場も、室内でマスクをしていると蒸れてくるため、ミントの香りでリフレッシュできる。マスクの外側、あごの付近につけると、程よく香る。

●ブーツなどの消臭
ブーツのなかにハッカ油スプレーを1プッシュ。ミントの爽やかな香りが広がり、臭いが気にならなくなる。もちろんブーツ以外の靴にもOK。素材によってはシミになる場合があるため、まずは見えない部分で試してみよう。

●拭き掃除
バケツ1杯の水に、ハッカ油をスプレーなら2~3プッシュ、ボトルなら2~3滴加えて、拭き掃除に。昆虫はハッカの刺激を嫌うといわれており、利用者からも「虫が寄らなくなる」といった声が寄せられているとのこと。大掃除のシーズンにぴったりの活用法。

●うがい
コップ1杯の水に、ハッカ油をスプレーなら1プッシュ、ボトルなら1滴加えて、ガラガラうがい。「口のなかがスッキリする」と、利用者からも評判の使い方。花粉症の季節にも。

●カクテルの風味づけ
カクテルなどのドリンクの風味づけとしても利用できる。ただし、ハッカ油の香りが強いため、つまようじの先が濡れる程度の量から加減していくといいそう。家飲みの機会が増えている今こそ、試してみたい使い方。

「ハッカ油は天然由来の食品添加物で、食品の香料としても使っていただけるものなので、うがいの水やドリンクに使用しても問題ありません。お子さまがいる家庭でも、使っていただけます。体に害がないため、マスクに直接スプレーするという使い方も広まったのだと感じています」

ただし、ハッカ油は刺激が強いため、目に入れないこと。また、皮膚の弱い方は、直接肌につけないように注意してほしい。

「生産縮小」と判断した直後に注文殺到! 

北見ハッカ通商

生産が追いつかないほどのヒットになったハッカ油だが、2月頃は大打撃を受けていたという。

「2月から新型コロナウイルスの影響で、全国百貨店の北海道物産展が相次いで中止になりました。物産展は、弊社の年間売り上げの2割を占めるほど重要な催しですので、今年は生産を縮小させようと考えていたのです」

北見ハッカ通商の決算は6月末日。3月以降も、物産展が軒並み中止になることが予測できたため、2019年度は売上が落ちることを覚悟したそう。

「しかし、私達の予想に反して、4月から徐々に注文が増え、5月から急激に増加したのです。とてもうれしいことではあったのですが、生産縮小の予定だったので、7月頃にはスプレーポンプや管瓶などの資材が足りなくなり、お客様にお待ちいただく状況になりました」

7月頃からは、卸の注文を最優先し、直販のショップやECサイトでの販売を一時停止。10月になって、ようやくすべての注文に対応することができ、現在はこれまで通りの生産体制に戻っているとのこと。

「弊社ECサイトに限った数値ですが、5月から7月にかけての売上が前年比986.7%増と、約10倍になりました。いままでハッカ油に触れたことのなかった方にも、広がったのかなと感じています」

コロナ禍に聞こえてきた要望を取り入れた新商品も

夏場のヒットを受けて、ハッカ油ロールオンタイプを新たにリリース。マスクはもちろん、ハンカチやおしぼりの香りづけ、香りを嗅いで気持ちを落ち着けるなど、使い方は人それぞれだという。

ロールオンタイプ(提供:北見ハッカ通商)

「スプレータイプは、電車のなかでマスクに吹きかけると周りの方にかかってしまうなど、使いにくいシーンがありました。その点、ロールオンタイプであれば、周囲に迷惑をかけずにサッと使えます。携帯したいという需要にマッチするのではないかと、新たに販売しました」

ハッカ油の生産が通常モードに戻ってきたところだが、今後に向けて、生産体制を整え始めているそう。

「注文が急増した場合にも対応できるよう、製造機器を新たに導入しました。今年は、お客様をお待たせしてしまったという点が悔やまれるので、この教訓を生かして、次につなげられたらと思っています」

コロナ禍において、魅力が再確認されたハッカ油。この冬も、ハッカの爽やかな香りとともに、快適に過ごしてみてはいかがだろうか。

取材・文=有竹亮介(verb)

北見ハッカ通商:
https://hakka.be/

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