夏のマスク着用の悩みを解決!?

緊急事態宣言は全国的に解除されたが、新型コロナウイルス感染拡大が収束するまでは、まだまだマスクが手放せない生活が続くことが予想される。

ここで問題となるのが暑さ対策だ。25日も都心では夏日となったが、暑い中でのマスクは汗をかいたり、蒸れたりと着け心地がよくないと感じた人も多いのではないだろうか。これから本格的な夏を迎える前に何とかしたいものだ。

そんな夏のマスク着用時の悩みを”魔法の1滴”で解決する方法を紹介した投稿がある。

それがこちらだ。
 

暑苦しい時期になりました。でも外出時はマスクは必須。
そんな時はマスク外側のアゴ部分に
・ハッカ油を1滴
・水で薄めたハッカ油を吹きかける
す~とした香りで気分爽快
刺激が強いのでつけ過ぎにご注意ください

「#ハッカ油万能説」をつけてTwitterに投稿したのは、医薬品を製造販売する健栄製薬株式会社(@kenei_pharm)。

「ハッカ油」と聞いてピンとこない人も、「ミント」と聞けばわかりやすいだろう。健栄製薬の公式サイトには「ミントとは、シソ科ハッカ属に属するハーブの総称。つまりは、ハッカソウというミントを乾燥させて抽出した植物油のこと。」と書かれている。

そして、ハッカ油には、ミント特有のスーッとした清涼感がある他、防虫効果、消臭効果、除菌効果、リラックス効果などさまざまな効果があるとしている。

そんなハッカ油を吹きかけることで、本当に夏のマスク問題は解決するのか?そして「刺激が強い」とのことなので、使うときの注意点についても担当者に話を聞いた。

提供:健栄製薬株式会社
提供:健栄製薬株式会社
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原液のまま使うと刺激が強い。マスクの材質にも注意

ーー投稿したきっかけは?

コロナウイルス感染拡大の影響で、少し気温が上がってきた時期にも多くの人がマスクを着用するということ、また自分自身も日常生活でマスクを着用している中で、気温が少し暑くなってきた時に口元がかなり汗ばむ印象があったので、こういった投稿をしてみてはどうかなと思ったのがきっかけです。


ーー刺激が強いのはどうして?

まず弊社で販売しているハッカ油にはスプレータイプのものとそうではないタイプの2品目ございますが、どちらも原液のものになっています。
実際にマスクに使っていただく時ですが、この原液のままでスプレーして使われている方もいるかと思います。水で薄めて使われている方もいるかと思いますが、原液のまま使うと非常に刺激が強いです

ーーなぜ外側に吹きかけるの?

内側と外側で大きな差はないと思いますが、実際使用したら分かると思いますが、原液だとかなり強い刺激があります。内側よりも刺激を感じにくい遠いところという意図を込めて外側という表記をさせていただきました。
 

ーー他に注意する事ある?

材質です。例えば、衣類や家庭の器具などにハッカ油がついた場合、もしかすると一部変色等が起きる可能性があります

最近ですと、手作りマスクを着用している人が多いですが、手作りマスクが痛んでしまったという報告が明確に上がっているわけではないですが、脂分ですので少しシミになってしまったり、手作りでおしゃれな模様やデザインされているマスクを使われている方は、その部分の柄の材質への影響に注意してください。

また、熱中症を防げる訳ではございませんのでご注意してください。ハッカ油は爽快感を感じられるだけで、体温を下げている訳ではありません
 

担当者が語るように、ハッカ油を原液のまま使うと刺激が強いので、マスクのアゴのあたりがオススメなことや、ハッカ油は実際に体温を下げているわけではないので、熱中症対策として水分補給の必要があることを別の投稿でもアドバイスしている。

健栄製薬では、スプレー式と滴下式の2種類販売しているが、ハッカ油をつけた効果はどのくらい持続されるかについても聞いてみた。
 

提供:健栄製薬株式会社  ハッカ油:スプレー式
提供:健栄製薬株式会社  ハッカ油:スプレー式

出勤する前に1回、昼休憩時にもう1回くらいの頻度

ーー持続効果はどのくらい?

持続時間の検証等は行っておりません。
ただ30秒とか短期間というようなものではないです。しかし、数時間時持続されるようなものでもないです。

ーーどのくらいの頻度で使用するのが良い?

例えば、出勤される方の場合、出勤する前に1回、お昼休憩時にもう1回くらいの頻度がよろしいかと思います。また、匂いが残っていれば、もう一度吹きかける必要はございません。ハッカの匂いがしているかどうかで、効果があるかどうかを判断していただければと思います。特に1日の使用回数に制限があるようなものではございません


ーー1滴と吹きかけるではどちらがより爽快感を感じられる?

1滴の量の方が、吹きかける量よりも液量としては多くなりますがどちらでも大きな差はないと思います。若干、滴下の方が強いかとは思いますが、マスクに使う目的でお買い求めいただくのであればスプレータイプの方が使いやすいと考えられます。
 

提供:健栄製薬株式会社  ハッカ油:滴下式
提供:健栄製薬株式会社  ハッカ油:滴下式

ものによっては例年に3~4倍の注文

ーー投稿が話題になっているけどどう思う?

例年夏になってきて徐々に使い方がメディア等で取り上げられる時期になりますが、今年はちょっと違った形で、コロナ需要というわけではないですが、コロナウイルスの影響等によって本来使われていた使い方がまた注目されたんだなと思っています。
テピカジェルとアルコール系を扱っているので、まさかこの投稿までがこういう形で皆さんのお役に立てるのかと思っています。
売り上げは、今年は例年よりも少し早い売り上げの立ち上がりが出ている印象はあります。

ーーどのくらい早い売り上げ?

特に今年につきましては2月が非常に注文が多く、例年8月の夏場の商材になりますので、6月頃がピークになりますが2月の段階でかなり高いです。ものによっては例年の3倍4倍程度の注文が来ています。4カ月早いです。3月も例年の倍以上注文がきています。
4月になって少し落ち着いてはいますが、それでも3年前などに比べるとほぼ倍以上の数字が出ています。
 

提供:健栄製薬株式会社
提供:健栄製薬株式会社

ーーハッカ油の他の活用法はある?

本来製品に記載のある効能効果や用法用量で使うものになっています。食品添加物なので、お茶に入れて飲んだり、少し嫌な匂いがしやすい生ゴミのゴミ箱部分などに吹きかける、虫除けに薄めたものを体に吹きかけたりして使われる方がいます。


最近の夏の異常な暑さを考えると、夏のマスク問題については対策を考えておいた方がいいだろう。使う際の注意点はあるが、今のうちに試してみてはいかがだろうか。

(※皮ふあるいは体質に異常がある場合は医師に相談してご使用ください。)

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プライムオンライン編集部
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