パジャマとスーツのいいとこどり
新型コロナウイルスの影響でテレワークが日常となった人もいるかもしれない。そんな在宅勤務中に、どんな服装をしたらいいか悩んだことはないだろうか?
自宅でスーツだと堅苦しすぎるし、かといって部屋着だとオンラインの打ち合わせの際にだらしないと思われてしまう…どれが正解なのかわからないという人も多いことだろう。
こうした中、紳士服チェーン大手のAOKIが、自宅で過ごしながら仕事もするライフスタイルに最適な服を発売した。その名も“パジャマスーツ”だ。

コンセプトはパジャマ以上・おしゃれ着未満で、「『自宅でくつろぎながら、仕事時にはきちんとしたい』という両立の難しいと思われる機能性を表現」したのだという。
同社の担当者は「幅広いライフスタイルでお召しいただけます。特に、自宅でくつろいだり、テレワークをする際におすすめの装いです。ストレッチ素材でリラックス感はありながらも、“きちんと感”も併せ持つため、オンライン会議はもちろん、ちょっとした外出でも安心のウェアです」と、パジャマスーツの特長を紹介している。
そんなテレワークにオススメのパジャマスーツは、2種類の素材で展開。
一つは「ダンボールニット」。ハリ感のある軽い着用感が特長で、ストレッチ性が高く動きやすいため体の動きを妨げない仕様になっている。 また自宅の洗濯機で簡単に洗え、いつでも清潔にしておくことができる。

価格はメンズのジャケット、パンツともに4990円(税抜)、レディースはジャケット、パンツともに4900円(税抜)。カラーはメンズが紺とグレー、レディースが黒とグレーの2色展開となっている。
もう一つの「メランジジャージー」はストレッチ性があり、体の動きを妨げない「リラックス感」と「きちんと感」を兼ね備えた素材。カーディガンのような上着とパンツのセットアップで、カラーは紺と黒の2色。

こちらはメンズのみで、ジャケット、パンツともに4990円(税抜)。このパジャマスーツは、現在、AOKI全店と公式オンラインショップで販売している。
オンライン会議ではきちんとした格好に見えつつ、くつろぎながら仕事ができるというパジャマスーツ。オフィスワーカーには気になる一着となりそうだが、実際の着心地はどうなのか?
そして、どのようにしてパジャマとスーツの両立を実現させたのか? 株式会社AOKIの広報室に詳しく話を聞いてみた。
スーツは減少傾向もセットアップは好調
――そもそもスーツの売り上げは、コロナの影響で下がっている?
クールビズの浸透・服装の自由化に加え、テレワークが普及する中で、「スーツ」を着用する方は減少傾向ではありますが、着まわし力の高いセットアップやテレワークでも重宝するビズポロ・自宅で簡単に洗えるスラックスなどは好調に推移しております。
――では、パジャマスーツの開発のきっかけを教えて
新生活様式になり、自宅での生活時間が増えてきた中で、服装に対するお悩みも顕在化してきています。特に、「自宅でくつろぎながら、仕事時にはきちんとしたい」というお声も多く、「あったらいいな」を形にした結果、パジャマスーツ™の開発に至りました。
「ラクでありながら、きちんと見える」素材を開発
――パジャマとスーツの両立をどう実現させた?
くつろげる・リラックス感がある・動きやすいパジャマと、仕事ができる・相手に失礼にならない・きちんと感のあるスーツの両立を目指しました。
特に、素材伸度の高い素材が多い中で、きちんと感を失わないよう回復度(生地の元に戻ろうとする力)を併せ持つ素材は少なく、「ラクでありながら、きちんと見える」素材の開発からスタートいたしました。
また、体にフィットしながらもきちんと見えるよう、立体的に縫製。大きければ「ラク」というカジュアルなウェアとは異なり、「体にフィットして、きちんと感があってもラク」な着心地を追求しました。
――オンライン会議で着ても違和感はない?
テレワークにもお使いいただけるよう「きちんと感」にこだわって開発しているため、オンライン会議でもお使いいただけます。
――出社する際に着ても大丈夫?
カジュアルスタイルが認められている会社等では、問題なくご着用いただけると考えております。

椅子やソファでも窮屈感は少ない
――実際の着心地はどう?
椅子に座っても、ソファに横になっても窮屈感が少なくリラックスできます。しかし、ちょっとした外出やテレビ会議等では相手に失礼のない「きちんと感」があります。
――寝転んでもシワにならない?
「編み物」という特性を生かした素材のため、シワになりにくく、寝転んでも安心です。
――注文はどれくらい入っている?
販売して 1か月経過しますが、ご好評をいただいております。特に、ここ1週間では、計画の 1.5倍以上でご購入いただいております。

新型コロナウイルスの影響でテレワークが浸透し、通勤せずに仕事するのが当たり前となった人もいることだろう。このような服装が今後、ニューノーマルな仕事着の一つとなっていくのかもしれない。
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