アメリカのベッセント財務長官は中国の何立峰副首相と電話で協議し、中国側の最近の対応に懸念を伝えたうえで、アメリカ産農産物の購入など、両国で交わした約束を速やかに実行するよう求めました。
アメリカ財務省によりますと、ベッセント財務長官とUSTR=アメリカ通商代表部のグリア代表は6日、中国で経済政策を担当する何立峰副首相と電話で協議し、米中の貿易合意の履行状況などについて話し合いました。
ベッセント長官は、中国に対し、合意した内容を直ちに完全に履行するよう求めたうえで、最近の中国の行動に懸念を表明しました。
さらに、「今後の進展は具体的な成果にかかっている」と強調し、中国側の対応を厳しく見極める姿勢を示しました。
今年9月に首都ワシントンで行われた米中首脳会談では、関税の引き下げなどをめぐる「貿易休戦」を来年1月まで延長することで合意しました。
しかし、アメリカ産農産物の購入やレアアースの供給などをめぐり、アメリカ側は中国の対応に不満を強めていて、中国側は農産物の輸入拡大には双方の関税引き下げが前提との立場を示しています。
中間選挙で大敗を喫したトランプ大統領としては、中国に合意を履行させ、農産物の購入拡大など目に見える成果を引き出すことで、国内に外交の成果をアピールしたい思惑もあるとみられます。
