民主党が上下両院の過半数を奪還し、共和党が歴史的な大敗を喫したアメリカの中間選挙。
トランプ大統領にNOを突きつけた結果は、今後の道民の生活にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
11月3日に行われた中間選挙で、民主党が上下両院で過半数を奪還し、共和党の牙城とされてきたテキサス州でも、民主党のタラリコ氏が38年ぶりの勝利を収め、支持者が喜びに沸きました。
一夜明けた11月4日、トランプ大統領は、敗因の一つはイランとの戦闘に伴うガソリン価格の上昇だったと認める一方、軍事攻撃は改めて正当化しました。
「(Q.共和党の敗因はイラン戦争か?)おおむねその通りだ。短期的にガソリン価格を少し押し上げたからだ。また(イランに対して)同じことをするだろう」(アメリカ トランプ大統領)
道民の受け止めは…。
「『やっぱりやりすぎだな』と。言っていることはたくさんあっても成果がほとんどない。ジャガイモ(輸入解禁)も心配」(70代)
「これから日本にどういう影響が出るのか心配。円安だったので、経済的にも(影響が)出てくるのではないか」(20代)
「(今後)大統領特権でいろいろなことをするのでは。極端に言うと、平和が少し戻ってくる、いい方に進むのではないか」(60代)
今後の行方を気にしているのは、北海道内のジャガイモ農家も同じです。
十勝の更別村で農家3代目の吉田昭一さん。
45haの畑でジャガイモや小麦などを育てています。
ジャガイモを巡っては、日本はアメリカから「生ジャガイモ」の輸入解禁を求められていますが、病害虫の「シストセンチュウ」が侵入した場合、収穫が激減する大きなリスクがあります。
今後のトランプ大統領の政治姿勢を心配しています。
「(今後)ますます議会を軽視するのではないか。貿易や外交で民意を振り向かせるため、日本に生ジャガイモの問題を押し付けてくるのでないかと懸念している。最終的には輸入しない方向に進んでほしいのが本音」(よしだ農場 吉田昭一さん)
物価高に苦しむ道民生活への影響はどうなるのでしょうか…。
「一般論で、原油価格が下落すると円高になると言われている。(今後)戦争の緊張状態が収まっていくことが考えられる。実際きのうからきょうにかけて原油の先物価格が下落しているので、このままの値動きなら北海道にも物価高の抑制が期待できるかもしれない。一方でアメリカの勝利を収めたいということでイランの戦争がエスカレートしたら、原油価格が上がって北海道の物価高も続いていくと思う」(道銀地域総合研究所 小野公嗣主任研究員)
アメリカの中間選挙で、トランプ政権を支えてきた共和党が上下両院で過半数を失いました。政権への「通信簿」とされる選挙での大敗に、世界が注視しています。
専門家によりますと、北海道の暮らしへの影響を左右する最大のカギは「イラン情勢」です。
戦争が収束へ向かえば、原油が下がり円高になることで物価高の抑制が期待できます。しかし、深刻化した場合は、さらなる原油高と円安が進み、道内の家計や農業への打撃が長引く恐れもあります。
遠い国の出来事に見えるアメリカの選挙ですが、エネルギー価格や為替の動きを通じて、これからの道民の暮らしを大きく左右することになりそうです。
