近年は体験型の企画が人気です
そのうちのひとつ、日本古来の製鉄法「たたら吹き」の体験ツアーが雲南市吉田町で、この秋も行われています。
1泊2日で夜通し行われる過酷な操業体験を取材しました。
赤紫色に燃え盛る炎…炉を囲み、砂鉄と炭を投入していきます。
10月31日と11月1日の土・日の2日間で行われた日本古来の製鉄法「たたら吹き」の体験ツアーです。
この体験ツアーは、現在の雲南市吉田町を含む奥出雲一帯で戦国時代から製鉄業を営んできた田部家が代々守ってきた「たたら吹き」と呼ばれる日本古来の製鉄法を新たな町おこしにつなげようと企画していて、9年前から毎年、春と秋に開催しています。
2026年秋の体験には中国地方をはじめ、東京や大阪などから合わせて12人が参加。
2つのグループに分かれ、2時間ずつの交代制で燃え盛る炉の中に原料の砂鉄と炭を交互に投入し続ける作業に挑戦しました。
東京からの参加者:
「百聞は一見にしかず」の100倍くらいな感じです。
岡山からの参加者:
あまりの熱で顔が焼けるか、心が焼けるか。でも、こんな貴重な体験をさせていただけるので幸せでございます。
そして操業開始から17時間経った翌日の午後1時30分ごろ。
見学者など約50人が見守る中、日本刀の材料である良質な鉄・玉鋼を含んだ「けら」と呼ばれる塊が取り出されました。
今回は、これまでのなかでも指折りの出来栄えだということです。
参加者:
楽しいほうが多かったというのが正直な気持ち。これだけ完成された技術にするために試行錯誤してきたんだろうなと感銘を受けました。
たなべ たたらの里たたら事業部・福島孝志副部長:
一生かけてやってこられた先人たちの思いや職人さんたちの息づかいなどを感じていただければと思っています。
この「たたら吹き」体験は、参加費が1人約16万円。
決して安価ではありませんが、これまでに延べ300人以上が参加しているといい、主催者ではほかでは味わえない珍しく貴重な体験が人気の定着に繋がっているのではと手ごたえを感じているようでした。
