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『ワンヘルス』4300億円の闇 “冠”がつけば県予算いくらでもついた? ドン蔵内氏への忖度の有無は【福岡発】|FNNプライムオンライン

『ワンヘルス』4300億円の闇 “冠”がつけば県予算いくらでもついた? ドン蔵内氏への忖度の有無は【福岡発】

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福岡県の『ワンヘルス』関連事業費の総額が5年で4300億円を超えることが判明し、波紋が広がっている。背景を調べると、ドンと呼ばれた蔵内前議長の関与が見え隠れしていた。

『ワンヘルス』の冠つけば予算が…

「『ワンヘルス』を推進するということは、福岡県議会の大きな政策でございます」議員辞職した蔵内勇夫前議長が、ライフワークと称してきた『ワンヘルス』。

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これについて、10月28日に開かれた県の行政改革審議会で、驚くべき事実が報告された。

「総事業費は4378億円、予算事項数としましては、248事項になる」

これまで5年で59億円とされてきたワンヘルス関連事業費だが、70倍以上の4378億円に膨れ上がっていた。

1年平均で875億円。福岡県の年間予算が2兆円余りなので、毎年4パーセント以上が『ワンヘルス』に関係したものだったということになる。

一体なぜ、こんな桁違いの数字になったのか?

「主目的が別にある事業も盛り込んでいることから、4300億円を超える額という風な大きな総額となった」と説明した県の担当者。

県の説明によると、関連性が薄くても『ワンヘルス』という言葉が名称や目的に含まれている事業を全てリストアップしたら、4300億円を超えたとしている。

これには行革審の委員からも厳しい指摘がー

「予算が拡大しているもの、1.5倍とか10倍以上になっているものがある。『ワンヘルス』って名前を付けたから増えている可能性があるので」(『九州工業大学』安河内恵子名誉教授)

「『ワンヘルス』の冠を付けて『ワンヘルス』を福岡県が推進しているんだというところを大きく打ち出したいという思いが、現場にも相当伝わっていたんだなというのが、よく見えた結果だと思います」(『行政改革審議会』津田純嗣会長)

莫大な予算には蔵内氏への忖度か

この4300億円の『ワンヘルス』事業について、10月30日、服部知事に直撃した。

「『妥当性』というものが、あるいは『必要性』というものが説明が難しいものについては、廃止も含めて我々、臨んで参りたいと考えております。我々、特に蔵内氏の影響で物事を決めていったということについて疑問があれば、その点について行政としてどういう判断をしていったのかということについては、やはり説明をしていかなければいけないと思いますし、ちゃんと説明をして参る考えであります」

県議会議員にも話を聴くと、予想通りの答えが返って来た。

Q藏内さんとワンヘルスの予算は関係あると思うか?

A「それは間違いなくあると思いますよ。他の誰かが言ったからといって、その1つの予算で事業予算が4千億円なんて付くことは絶対あり得ませんから。仮に知事が言ったからといって、こんなことはなし得ないと思います」(吉松源昭県議)

『新政会』のトップ・椛島徳博会長は、「蔵内氏への忖度があったかを明らかにするべき」と指摘する。

「なぜそういう予算に膨れ上がってきたのか?このままでは県民の皆さんに説明がつかないと思う。政治的な動きの中で、忖度があったか、なかったか。あったならあったで、これは是正が必要ですし、そこはやはり明らかにすべき」

広がり続けた『ワンヘルス』に関する事業。福岡市天神の『アクロス福岡』内にあるアジア獣医師会連合の『ワンヘルス福岡オフィス』にかかる費用も福岡県が負担していたことが明らかになった。

この事務所の設置目的は、アジア・オセアニア各国での『ワンヘルス』に関する活動情報の共有や、各種大会の企画・協力を行うというものだが、県は開設以降、事務所の賃料や光熱費などを全額負担してきたほか、『研修』として県職員2人を派遣してきた。(※今年9月以降1名に削減)

2026年6月までの賃料や光熱費などの総額は約6500万円。8月までに派遣した職員の給与の総額は約4300万円で、合わせると1億円を超えている。

事務所をアクロス福岡に設置し、県が費用を負担するよう求めたのは、蔵内氏が会長を務める日本獣医師会だったことが、10月の県議会決算特別委員会で明らかになっている。

「県が日本獣医師会から事務所の設置候補として『アクロス福岡』を指定されたことは事実なのか?あわせて事務所賃借料および管理費について、全額負担を求められたのは事実なのか?」と『無所属の会』新開崇司県議が質問。

これに対し県の『ワンヘルス総合推進担当課長』は、「日本獣医師会との間で様々な協議を実施しており、その協議の中で、事務所設置候補や事務所賃借料について、そのような意見があったことは承知しております」と答弁した。

更に、蔵内氏のワンヘルス関連の中国出張にも県の予算が使われていた。

「前議長から『ワンヘルスの推進及び国際交流に関する会談を行いたい』ということで、調整するよう指示がありました」(議会総務課長)

2025年8月、当時議長だった蔵内氏が中国を訪問したが、その実施を議会に諮らず、自ら『議長専決』で決め、予算を執行していた。(※8月20日~24日)

ワンヘルス推進に獣医師と県議わけられない

蔵内氏は中国で、県議会とは関係のない獣医師会の行事などに日本獣医師会会長として出席。日本獣医師会が負担したのは、蔵内氏の2泊分の宿泊費だけで、総額約390万円の活動経費は、県の公費で支払われていた。

蔵内氏は、「私は、獣医師であると同時に、福岡県議会議員。『ワンヘルス』を推進するという点において、これを分けることはできません」と語っていたが、あちらこちらに蔵内氏の“公私混同”が見え隠れする。

『ワンヘルス事業』に一体、どれだけの公金が支出されてきたのか。今後、さらなる検証と蔵内氏本人からの明確な説明が求められている。

(テレビ西日本)

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