天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、10月に青森県と鳥取県を相次いで訪問されました。青森では国民スポーツ大会を観戦し、鳥取では防災推進国民大会に出席。初めて訪れた両県の各地で、多くの人々と交流されました。
青森で国スポ観戦 「父から聞いて…」土偶をご覧に
愛子さまは、10月12日から2日間、「国民スポーツ大会」を観戦するため青森県を訪問されました。愛子さまの青森訪問は初めてです。
六戸町では、軟式野球を初めて観戦されました。ボールやルールなど、硬式野球との違いについて質問し、ボールを打つ音に「音が違いますね」と話されたということです。
また、むつ市でフェンシング競技もご覧になり、スピード感あふれる剣さばきに「激しい試合になっていますね」と述べられました。
滞在初日の12日に訪ねられたのは、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館。
世界遺産の遺跡から出土した縄文時代の土器や漆器などが展示されています。
3500年ほど前の縄文後期のものとされ、国宝に指定されている「合掌土偶」をご覧になった愛子さまは、「合掌しているポーズの土偶はとても珍しいと思うんですけれど、他にも見つかっているんですか?」と質問されました。
この「合掌土偶」は、26年前の平成12(2000)年に陛下も鑑賞されています。
愛子さまは「父から『ものすごく感動した』と聞いていまして」と明かし、「時を経てこうやって見せていただけてありがたいです」と述べられました。
むつ市では、マイクロプラスチックなど海洋ゴミについて調べた地元の小学生の発表に耳を傾けられました。
子どもたちが貝殻や海のゴミで作ったキーホルダーやアクセサリーもご覧になり、「どのようにして作ったんですか?」と質問された愛子さま。「素晴らしい発表でとても勉強になりました」「今後の研究の成果も楽しみにしております」と子どもたちにエールを送られました。
鳥取県で「防災推進国民大会」にご出席
青森から帰京して4日後の10月17日、今度は鳥取県を訪問されました。
国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会」に臨まれた愛子さま。日本赤十字社に務め、防災や災害支援に強い関心を寄せる愛子さまが出席されるのは、2025年に続き2度目です。
「女性視点の防災」をテーマにした初日のセッションご聴講に続き、翌18日は、大学生と高校生が企画した、避難所運営を模擬体験するワークショップに参加されました。
避難所となる学校を舞台に、性別や年齢、持病や障害など、被災者の個別の事情を考慮してどの場所に振り分けるのかを話し合います。
車椅子の高齢者や発熱者がいる3人家族については、学生たちから「保健室ですよね。体温計とか少なからずはあると思うので」「車いすの方も保健室1階なので出入りしやすい」などの意見が出ると「素晴らしい」とうなずき、「保健室でよろしいですか?」と同意を求められると「満場一致で」と応じられました。
学生たちと意見を出し合いながら、「皆さん視野が広くて、いろいろなところに気を配られていますね」と感心されていました。
人形の絵付けに挑戦「まずい、まずい…」
初めて訪れた鳥取で多くの人と交流し、歴史や文化にも触れられた愛子さま。倉吉市の障害者就労支援施設では、硬貨を入れて鳴らす伝統楽器「銭太鼓」の演奏をご覧になり、「難しそうな動きやリズムも難なくこなされていて、素晴らしかったです」と声を掛けられました。
「銭太鼓」に挑戦された愛子さま。
掛け声に合わせて2度、3度と筒状の銭太鼓を空中で回すことに成功すると「全神経を集中させました」と笑顔を見せられていました。
愛子さまは、江戸時代から倉吉に伝わる郷土玩具、張り子細工の「はこた人形」に顔を描く絵付け作業にも挑戦されました。
まずは慎重に紙の上で練習し、人形に筆を入れます。
「手が震えちゃいます」と話しながら、眉毛を描き始めると「ちょっと太くなりすぎたかもしれません」と一言。
筆が進むにつれ「まずい、まずい…」とつぶやき、指南役の職人に「この眉毛のずれている部分をどうしたらいいでしょうか」と尋ねられました。
「これはこれでオリジナルというふうに思っていただければ大丈夫です」と職人が答えると、「本当ですか?すごく無理をしてフォローしてくださっていませんか」と笑顔で話されました。
完成した人形は、「思い出として飾らせていただきます」と持ち帰られました。
滞在最終日の19日には、鳥取市佐治町を訪れ、3年前の台風被害について話を聞かれました。
当時孤立した集落の区長や、炊き出しなどを行った赤十字のボランティアに「何が一番大変でしたか?」と尋ね、ねぎらいの言葉をかけられていました。
佐治町の天文台では、日本屈指の規模を誇る大型望遠鏡をのぞかれました。
探されたのは、日中でも見ることができる一等星「アルクトゥルス」。
しかし、この日はあいにくの曇り空。
「キラッと光っている…」と言う説明者に、愛子さまは「はずなんですね?」「真っ白です」と応えられていました。
最後に訪問されたのは、鳥取砂丘。
砂丘の成り立ちについて説明を受け、「わぁ、すごい。広いですね」と自然が作り出した雄大な景色を楽しまれていました。
青森と鳥取を相次いで訪問し、行く先々で大歓迎を受けられた愛子さま。その笑顔と気さくなお人柄が多くの人を魅了しました。
(「皇室ご一家」10月25日放送)

