天皇皇后両陛下は、9月30日、熊本地震の被災者を見舞われました。自衛隊のヘリで移動の際、上空から被災状況を視察し、八代市に到着すると被災地に向け黙礼されました。八代市、氷川町、宇城市で避難所や仮設住宅で暮らす人々と懇談し、災害対応に尽力した人たちをねぎらい、一日も早い復興を願われました。
両陛下 被災地に黙礼
天皇皇后両陛下は、9月30日、熊本県を訪問し熊本地震の被災者を見舞われました。
熊本空港から自衛隊のヘリで移動された両陛下。
上空では倒壊した家屋や、犠牲者の出たイオンモール、日本製紙八代工場など被災状況について知事から説明を受け、沈痛な表情を浮かべられたといいます。
八代市に到着すると被災地に向かい黙礼されました。
このとき、お二人の胸元にはくまモンのバッジが着けられていました。
八代市では、81人が生活する避難所で被災者と面会されました。
各地で被災者や尽力者とご懇談
「大変でいらっしゃいましたね」、「おけがはないですか?」などと声をかけ、皇后さまは「暑さも大変でしたでしょう?」と気遣われました。
両陛下から言葉を掛けられた男性は「もう2カ月になってだんだん心が沈んでいくところが、今日はおかげで心が明るくなって本当にありがたいです」と話しました。
また、救助活動や避難所の運営など、災害対応に尽力した人たちとも懇談し労われました。
熊本総合病院の院長が、「手術中に大きな揺れに見舞われた手術室の映像が世界から称賛を受けた」と紹介すると、映像をご覧になっていた両陛下は大きくうなずきながら話を聞かれました。
両陛下は被災者を支えた人たちの体験談に耳を傾け、感謝の気持ちを伝えられました。
震度7を観測し5人が犠牲となった氷川町では、仮設団地で生活する22人とご面会。
両陛下と懇談した女性は「現在の生活をすごく心配していただき、子どもたちにも励ましの言葉をいただいたので、より頑張っていこうかなという気持ちになれました」と話しました。
氷川町では地元の小学校に通う子どもたちに歩み寄り、笑顔で触れ合われる場面もありました。
最後に訪問されたのは宇城市。震度7の揺れで大きな被害が出た商店など、地震の爪痕を目の当たりにされました。
直前に視察した建物で代々、金物店を営んでいた男性を優しく気遣われました。
皇后さま:
お店の方はずいぶん古くからやってらっしゃったと伺いました。
若城信一郎さん:
祖父の代からですね。
皇后さま:
ずいぶんひどい揺れで…。怖かったですね。
陛下:
どうぞお体に気をつけて。
皇后さま:
お大事にお過ごしください。
各地で一人ひとりの話を丁寧に聞かれた両陛下。
一日も早い復興を願い、熊本に寄せる思いをさらに深められました。
(「皇室ご一家」10月4日放送)

