モデルナ社が米でワクチンの緊急使用許可を申請

日本が供給を受けることを契約しているワクチンの1つが、アメリカの「モデルナ」が開発中のワクチンだ。

モデルナは日本時間の12月1日朝、アメリカ食品医薬品局にワクチンの緊急使用許可を申請したと発表した。

このワクチンは最終段階の臨床試験で有効性が94.1%だったという。

モデルナの代表は「今月17日にも審査が行われ、承認される可能性がある」と話した。

モデルナ ステファン・バンセルCEO:
(今月)17日からクリスマスの間に承認される可能性が高い。(米政府のワクチン運搬チームの)目標は承認から24時間以内にワクチン接種を可能にすること。

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大手ファイザー社も申請…2つのワクチン供給の可能性

アメリカでは製薬会社大手ファイザーも開発中のワクチンの緊急使用許可を申請している。

ファイザーのワクチンは12月11日にも接種が始まるとの見通しが示されている。

アメリカでは年内に「モデルナ」ワクチンと「ファイザー」ワクチンの2つのワクチンが供給される可能性が出てきた。

承認、投与…日本はいつ?

もし日本でも2つのワクチンが供給されるとなった場合、いずれかのワクチンを選んだり、同時に接種したりすることはできるのだろうか?

昭和大学・二木芳人客員教授:
複数のワクチンがもし入手できた場合、例えばエリアによって東京・大阪で(使うワクチンを)分けるということはあり得るかもしれないが、同じ人に複数のワクチンを使うことはしない。(ワクチンが日本に入るのは)まだ少し先の話。今、現実に第3波が起こっているわけですから、感染対策の徹底とか国の方でもう少し感染を抑えるための積極的な対策が取られるべきだと思います。

榎並大二郎キャスター:
モデルナは今回の臨床試験の結果について、有効性は94.1%。そして、重症化した結果は見られなかったとしている。日本も2021年9月までに2500万人分のワクチンを供給できるように契約を結んでいる。

では、海外のように日本でもすぐワクチンを受けられるようになるのか?というと、田村厚労相は「しっかりと安全性・有効性を審査する」と発言した。

また、専門家も「アメリカのようなスピード感にはならないのではないか」と話しており、すぐにワクチンが受けられるということではなさそうだ。

(イット!12月1日放送分より)