見物のためだけに訪れる人も…国内最大級の橋からバンジージャンプ
岐阜県八百津町に、2020年夏、日本一の高さを誇るバンジージャンプができた。今でも連日満員が続いている。人はなぜバンジージャンプをするのか？
名古屋から車で約1時間。面積の8割が森林という緑豊かな岐阜県八百津町。山と山の間にかけられた橋で、バンジージャンプが行われている。
橋のたもとには、見物のためだけに、わざわざ訪れた人たちが。
見物するだけでも価値があるこの「岐阜バンジー」。日本一の高さを誇る。
ジャンプ台のある「新旅足橋」は、全長462メートル、橋脚の高さが約100メートルと国内最大級。
橋の上から覗いてみると…。
リポート:
すごい…。谷底に渓流が流れていて、ここに橋がかかっていること自体が信じられない。すごい所です。ここから、飛ぶわけです
見るよりやる方が楽しい…学生生活の最後の思い出に日本一のバンジージャンプ
これから飛ぼうとしている関東から来た2人組の女性に、なぜ飛ぶのか聞いてみると。
女子大生A:
バンジージャンプをすごくやりたくて、せっかくなら高い所にしようって
女子大生B:
同級生なんですけど、いま4年生でこれから2人就職して、違う所なので卒業旅行も兼ねて
学生生活最後の思い出作りに、“やるなら日本一のバンジージャンプを”と、岐阜までやってきた。
「5、4、3、2、1バンジー！」
あっという間に飛び終わった2人…。
女子大生A:
これからの人生に、これ以上怖いものはないって思いました。なんかスッキリしました
女子大生B:
本当に、落ちるというより飛ぶみたい。見るよりやる方が楽しい
高低差215m…テレビ塔より高い日本一の高さ誇るバンジージャンプ
日本一の高さを誇る岐阜バンジ―。運営している会社は、日本で唯一、橋にジャンプ台を設置する技術を持っている。
現在、全国に8か所のジャンプ台がある。
中でも、岐阜バンジーの高さは名古屋のテレビ塔より35メートルも高い、215メートル。
日本で2位の茨木県の「竜神バンジー」の高低差が100メートルなので、岐阜バンジーは、その2倍以上と圧倒的な高さだ。
橋の橋脚の高さに加え、渓谷のＶ字、八百津の地形を利用して高低差を出している。
料金は通常は3万6000円だが、コロナ以降、より多くの人に体験してもらいたいと、現在は2万円に値引いて営業している。（2021年2月1日から1回目25000円）
例え飛べなかったとしても、1年間有効のフリーチケットがもらえるので、再チャレンジすることができる。
まるで空を飛ぶ感じ…特別なスーツで滞空時間“2秒”長く鳥になった感覚
体験の際の恰好で、気になるのが、ブカブカした上着…。
バンジージャンプのスタッフ:
スーツを着けないと、結構な速さで落ちちゃうので、長く体感してもらうためにウイングスーツを。広げると空気抵抗が生まれるので、ホワ〜として浮いている感じになります
ウイングスーツ無しだと、約5秒で下まで着いてしまうのが、着ることで滞空時間が約7秒に。この2秒が大きいという。体験者に話を聞くと…。
男性A:
一瞬、風に乗るっていうか…、空を飛ぶ感じ。達成感がすごいですね
男性B:
思ったよりスピード遅くて、フワって感じでした。（飛んだ後は）やってやったぜって感じ
男性C:
途中こえたら気持ちいいばっかり
まるで鳥のように空を飛んでいる感覚、そしてやってよかったという達成感。どうやら飛ぶ前とは世界が変わるようだ。
自慢の橋を観光名所に…5年かけ完成した日本一のバンジージャンプで町の活性化
日本一のバンジージャンプはなぜ、八百津町に作られたのか。
八百津町役場の担当者:
（新旅足橋は）全国でもトップクラスの高さの橋で、町としても何か観光の名所として使えないか検討していまして。そのタイミングで「バンジージャンプ一緒にやりませんか」というオファーがありました
オファーがあったのは、5年前。国道で行うのが初めてあったこと、橋に与える影響、歩行者への安全性など検証にとても時間がかかった。
八百津町の知名度アップのためにと、5年かけてオープンにこぎつけたバンジージャンプ。果たして、町の活性化に繋がっているのだろうか？
近くの和菓子屋:
こんな小さい町に、県をまたいで、結構ね。全国区なので、遠いところからみえるので、ありがたいなと思って
体験に訪れるほとんどの人が県外から。帰りに街でお土産を買っていく人も多く、町の活性化に一役買っていた。
人生観が変わる、岐阜県八百津町の日本一のバンジージャンプ。挑戦して、皆さんも飛躍してみてはいかが？
（東海テレビ）
