高校バレー界最大の舞台である春高バレー山形県代表決定戦が10月17日に開幕する。秋が深まり熱気高まる中、注目を集めるのが酒田光陵高校男子バレーボール部だ。県高校総体で8年ぶりのベスト8進出を果たした先輩たちからバトンを受け継ぎ、スタメン7人中5人を1年生が占める新布陣へと刷新した。チームの平均身長は171センチと小柄ながらも、持ち前のスピードと一枚岩の連携力を武器に、全国の舞台を目指して大会へ挑む。
8年ぶり8強からの新体制
酒田光陵高校男子バレーボール部は、学校の創立に伴い2012年に創部された。
6月の県高校総体では、スタメン7人中5人が高校からバレーを始めた選手で占める中、8年ぶりとなるベスト8入りを果たした。

快進撃をけん引した3年生が進学・就職に向けて部活動を引退したことを受け、新体制が始動した。
主将には、前チームから唯一レギュラー入りしていた2年生の太田翔真(しょうま)主将が就任した。

太田主将は、「他校は長期にわたり同一メンバーで鍛え上げており強力」とした上で、「新体制となった自分たちのチームは相手を上回る成長が必要だ」と強調し、猛練習を重ねて過去最高に強い集団を作り上げたいと決意を語った。
主力は経験者そろう1年生
新チームは2年生部員が少なく、スタメン7人中5人を1年生が務める構成となった。
前体制と大きく異なる強みは、中学校以前からのバレー経験者が多数加入した点にある。

齋藤靖拡(やすひろ)監督は、「全員がバレー経験者となったことで、ミスや対戦相手の特徴に対して試合中に部員同士がコミュニケーションを重ね、自発的に改善できるようになった」と期待を寄せる。

戦力の中心となるのは2人の1年生。
1人目はセッターの伊藤大雅(たいが)選手。
酒田市立第四中学校時代に全国大会を経験した司令塔で、優れた身体能力と鋭い判断力を武器に攻撃を組み立てる。
伊藤選手は、「司令塔として試合を演出し、左利きのサーブや多彩なトス回しで貢献したい」と述べ、勝利を目標に掲げながら自身の将来的な可能性を広げる大会にしたいと意欲をみせた。

もう1人はアウトサイドヒッター・菅原一平選手。
伊藤選手とは小学校時代からのチームメイトで、コート上で常に周囲を鼓舞する存在となっている。
菅原選手は、自身が先頭に立って士気を高め、不屈の闘志で勝利をもぎ取る姿勢を強調した。「チームの特長であるスピード重視のコンビバレーを体現し、センターオープンへ鋭く切り込むスパイクを見てほしい」と力強く語った。

3年生の協力得て頂点へ挑む
チームは“一枚岩のチームワーク”をスローガンに定め、連携面の徹底強化に励んでいる。
太田主将は、「高さが不足する分はスピードで補えると分析し、均一なテンポのトスワークと速攻を絡めたコンビバレーが最大の武器になる」と力を込めた。
部員数は10人と少数精鋭で活動していて、試合形式の練習には引退した3年生も駆けつけて補助を行っている。
前主将の阿部新(あらた)さんは、「3年生が引退したことで実戦形式の練習継続が難しくなる懸念があった」と振り返り、後輩への補助を徹底してチームの躍進を支えたいと温かい眼差しを向けた。

拾って、つないで、打ち切る。
体格差を覆す徹底した守備と、仲間を信じて託す1本のトスを武器に、酒田光陵は新たな歴史の創出に挑む。
太田主将は「いかなる強敵に対しても持てる力を最大限に発揮し、頂点をつかんで全国大会へ駒を進めたい」と闘志を燃やした。

酒田光陵の初戦は10月17日、鶴岡工業高校と激突する。
(さくらんぼテレビ)

