DXや生成AIの活用が経営課題となった今、多くの企業で情報システム部門への期待が高まっています。しかし、その期待を受ける情報システム部門自身が、変革に取り組む余力を持てていない。そんな現実を私たちは数多く目にしてきました。
ZEIN株式会社が立ち上げた「IX(IT Division Transformation)支援サービス」は、情報システム部門を単なる運用・保守の組織から、企業価値向上を牽引する「実行力のあるIT戦略部門」へ変革するためのサービスです。
なぜこのサービスを立ち上げたのか。情報システム部門の未来をどのように変えていきたいのか。コンサルティングファームZEINで、IX支援サービスの立ち上げを牽引したディレクター根岸が、背景を語ります。
ZEIN株式会社 ディレクター 根岸 剛之介:業務・IT領域をリード
最も変革を期待されている部門が、変革する余力を持てない現状
これまでさまざまなクライアントのコンサルティング支援を行うなかで、多くの情報システム部門が「新しい取り組みを始めたいが、日々の業務に追われてその余力がない」という状況にあることを感じていました。
情報システム部門の業務は非常に幅広く、専門知識の習得だけでなく、ベンダー管理やプロジェクト推進、人材育成など多くの役割が求められます。しかし、育成に十分な時間を割けず、結果として特定のメンバーに業務が集中し、高い負荷が続いているケースが少なくありません。
本来、企業変革を支える重要な部門であるにもかかわらず、自らを変革するための時間やリソースを確保できていない。この矛盾が多くの企業で共通して見られる課題だと感じています。
個社の問題ではなく、構造的な問題
お客様のお悩みで印象的だったのは、次のような声です。
「DXやAX(AI活用)を進めてほしいと言われるが、今の体制やスキルだけでは推進できない」
「今は何とか回せているが、5年後にベテラン社員が退職したあとを想像できない」
「システムが止まるとすぐにクレームが来る。しかし、問題なく動いていることに対して評価されることは少ない」
こうした悩みは、特定企業だけの問題ではありません。多くの企業の情報システム部門が抱える構造的な課題だと感じています。
また、情報システム部門は企業活動を支える非常に重要な存在でありながら、その価値や役割が社内で十分に理解されていないケースも少なくありません。その結果、変革の必要性は認識されながらも、なかなか着手できない状況が続いているのだと思います。
業務効率化ではなく、「本来担うべき仕事ができる状態」をつくる
DXや生成AIの進展によって、企業におけるITの重要性はますます高まっています。当然、ITに最も近い情報システム部門への期待も大きくなっています。
しかし実際には、日々の問い合わせ対応や既存システムの運用に追われ、会社から求められるIT活用や新しい価値創出にまで手が回っていないケースが多くあります。その状況を見ているうちに、単なる業務効率化では根本的な解決にならないと感じるようになりました。
本当に必要なのは、情報システム部門の仕事を効率化することではなく、本来担うべき戦略的な仕事に取り組める状態をつくることだと考えたのです。
なぜ今、「実行力のあるIT戦略部門」が必要なのか
生成AIの進化によって、単にITの知識や技術を持っているだけの価値は相対的に下がっていくと思います。
これから重要になるのは、得られた知見やデータを事業の成果につなげる実行力です。
社内に蓄積されたデータやAIから得られる知見を活用し、実際の業務変革につなげる。その役割を担う存在こそ、私たちが考える「実行力のあるIT戦略部門」です。
情報システム部門が企業の価値向上や継続的な成長に直接貢献する組織へ生まれ変わることが、これからの時代には求められていると考えています。
先日、バックオフィス DXPO 展示会に出展し、多くの企業の皆さまとお話しする機会がありました。※バックオフィス DXPO 出展に関する詳細はこちら
「新しい取り組みを進める余裕がない」「将来が不安」「AI活用を求められているが、何から始めればよいかわからない」など、多数のお悩みを伺いました。
皆さまに共通して「このままではいけない」という危機感をお持ちでした。一方で、何から取り組めばよいかわからないという状況も見えてきました。
あらためて、情報システム部門の変革を支援するサービスの必要性を実感しました。
IX支援サービスだからできること 〜目指すのはIT部門の自走〜
IX支援サービスの変革アプローチについてご説明します。
まずはアセスメントを実施し、情報システム部門の業務や体制を可視化します。そして、本来あるべき姿を明確にしたうえで、現状とのギャップや課題を整理します。
そのうえで、組織改革や人材育成、業務効率化、システム更改、ツール導入プロジェクトの伴走支援などを組み合わせ、情報システム部門の変革を支援します。
こうしたIX支援により、情報システム部門は単なる裏方組織ではなく、経営をリードする存在へ変わっていけると考えています。IT戦略部門には、ITだけでなく経営戦略や事業戦略への理解も求められます。新しい技術やサービスを理解し、それをどう事業価値につなげるかを考える役割を担うことになります。
また、私たちが目指しているのは支援し続けることではなく、クライアント自身が自走できる状態をつくることです。組織として成熟し、社内リソースを戦略・企画業務へ集中できる状態を実現することで、必要な領域にのみ適切に外部パートナーを活用できるようになる。それが理想の姿だと考えています。
情シスが変われば、企業の変革スピードは変わる
今回のサービス立ち上げで最もこだわったのは、先に述べたとおり、クライアントが自走できる状態を目指すことです。情報システム部門が成長すると、取り組めるテーマもより高度になり、企業価値向上に直結する施策へと進化していきます。
私たちも真のパートナーとして、クライアントの事業成長や価値向上につながる支援を行い、お互いに成長できる関係を築いていきたいと考えています。
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私が常に考えているのは、クライアントの課題や悩みの解決にどれだけ貢献できるかということです。私たちは、クライアントだけでは解決が難しい課題について相談を受ける立場です。第三者だからこそ持てる視点や知見を最大限活用し、その解決に全力を尽くすことを大切にしています。
情報システム部門と一言で言っても、企業ごとに体制や課題、目指す姿は異なります。
変革には時間も必要で、多くの関係者を巻き込むことになります。だからこそ、一律の正解はありません。その企業にとって最適な変革の姿を描き、一緒につくり上げていくところに難しさがあり、同時に大きな面白さがあると感じています。
情報システム部門を、単なるコストセンターではなく、企業価値の向上に貢献する存在へ変えていきたいと考えています。情報システム部門が変わることで、企業の経営戦略や事業戦略の実現スピードは確実に加速します。企業の成長や変革を支える中核組織として、その役割を果たせるよう支援していきたいです。
この記事をご覧の皆さまへ
「今は何とか回っているが、将来を考えると不安がある」
「DXやAI活用をもっと推進できる組織になりたい」
「情報システム部門を社内で憧れられる存在にしたい」
こうした思いをお持ちであれば、ぜひ一度ご相談ください。あるべき情報システム部門の姿を一緒に考え、その実現に向けた具体的な道筋をご提案します。
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