クマの出没が増える秋に合わせ、出没傾向や求められる対策などの情報を共有しようと6日、東北農政局など国の5つの機関がオンラインセミナーを開きました。この秋は、山にクマの餌となるブナの実が豊富にあるため、人里への出没は少なくなる一方、冬眠は遅くなると見られています。
このセミナーは、クマの市街地への出没が増え、人身被害が深刻化していること受けて東北農政局などが協力して開いたものです。
6日はクマの生態を研究している東京農業大学の山崎晃司名誉教授が、2026年の東北地方の出没傾向を解説しました。
東北地方の山は2026年、クマの餌となるブナの実が並作から豊作となったほか、ミズナラやクリなどの木の実も豊作と見られています。
こうしたことから山崎教授は、「山に餌が大量にあり、秋に人里でクマが大量に出没する事態は避けられるのではないか」との見通しを示しました。
ただ、餌がある分、冬眠に入るのは遅くなるものと見られ、「年末までクマの出没に注意をするべきだ」と呼びかけました。
セミナーではこのほか、食べ物などクマを引きつける誘因物を放置しないようにすることや、明け方や夕暮れ時などの活動は避けることなど基本的な対策の徹底を呼びかけることを確認しました。
(※山崎晃司名誉教授の「崎」は「たつさき」)
