10月5日から始まるノーベル賞ウィーク。初日は午後6時半に生理学・医学賞が発表されます。
去年は、愛知県がんセンター出身・坂口志文さんが受賞し、日本人2年連続受賞への期待が高まる「ノーベル生理学・医学賞」。
先月、名城大学天白キャンパスで、科学の楽しさを小中学生に知ってもらおうと催されたイベントで、特別講義に登壇したのは、2019年にリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞した吉野彰終身教授(78)。
吉野彰終身教授:
「リチウムイオン電池の発明が、現代のモバイルIT社会の実現に大きな貢献をしたというのが、一つの受賞理由」
吉野さんを登場させてまで、名城大学がノーベル賞にこだわる理由は…。
名城大学渉外部広報課の担当者:
「2026年、名城大学は100周年を迎えまして、ぜひこの記念すべき年に受賞いただけたらなと期待しております」
今年は開学100周年の記念イヤー。例年以上に期待が高まる中、白羽の矢が立ったのが…。
森和俊教授:
「勉強というのは、答えがある問題を解いているんですよね。研究生活は、誰も答えを知らない問題を解くという作業で、それは面白いんだけど」
世界的分子生物学者・森和俊教授(68)。今年4月、京大の特別教授を退職し、名城大薬学部の教授に“異例”の就任を遂げました。
森和俊教授:
「定年後に研究を続けることは極めて困難なんです。名城さんが声をかけてくれたから続けられるので、京大にいたら続いていなかったですよね。基本的には、研究に専念できる環境になった」
森さんは、細胞の中に異常なたんぱく質が溜まるのを防ぐ「小胞体ストレス応答」という仕組みを解明。糖尿病や、筋肉が徐々に動かなくなる難病「ALS」などの治療につながると期待されるこの研究成果で、ノーベル賞の前哨戦と言われる国際的な医学賞を数々受賞してきました。
Q.ノーベル賞の受賞発表が来週に迫っている
森和俊教授:
「まだ若いし、いいと思っていますよ。70代がもらう賞だと思っているので。去年の坂口先生だって」
本人は控えめですが、3年続けて受賞予想が“的中”した科学ライター・荒舩さんは、次のように太鼓判を押します。
科学ライターの荒舩良孝さん:
「森和俊先生も大きな候補としてはあると思います。(小胞体ストレス反応は)色んな病気とも関係してくるので、いつとってもおかしくない」
さらに、荒舩さんの口から東海地方ゆかりの有力候補がもう1人。
科学ライターの荒舩良孝さん:
「今年、ラスカー賞に柳沢先生が輝きましたけど」
柳沢正史教授:
「寝る間も惜しんで働くという日本にありがちな美徳は、本当にナンセンス」
筑波大学の柳沢正史教授(66)。睡眠の制御にかかわる物質「オレキシン」を発見し、不眠症の治療や睡眠薬の開発などに大きく貢献している、睡眠の大家です。
先月、アメリカ最高の医学賞・ラスカー賞を受賞したばかりですが…。
科学ライターの荒舩良孝さん:
「ラスカー賞をとった年にノーベル生理学・医学賞をとった例は、過去に3人いるんです。そのうちの1人が利根川進先生なんですけど、前例がないわけではないので」
そんな柳沢さん、実は愛知県岡崎市の基礎生物学研究所で1年間だけ国内留学の経験が。東海テレビの取材に「東岡崎駅前のうなぎや土手鍋の店によく行った」と話しています。
生理学・医学賞の発表は、5日午後6時半です。
