今回の台風25号でも帰宅困難者が発生しています。災害のたびに起きる、この課題の対策を検証しました。
9月上旬、名古屋市を襲った記録的な大雨。鉄道やバスなど交通機関が麻痺し、帰宅困難者が続出しました。
そして8月の千葉豪雨では、千葉県庁を帰宅困難者の一時滞在施設として1500人近くに開放。
その千葉県庁を、今回、改めて取材しました。
当時、配布されたのは水や体を温めるための毛布とアルミ製のブランケット。
千葉県管財課 戸村順一課長:
当日はこちらに毛布を敷いて、横になられて、上からアルミブランケットをかけられている方が多くいました。
毎年、一時滞在施設を開設する訓練を行い準備を進めてきた千葉県。
1人1人の状況を把握するところから始めました。
千葉県管財課 戸村順一課長:
「具合の悪い方、妊婦さんいらっしゃいますかー」と手を挙げられた方に優先的に受付を進めた。個室の方にご案内してくつろげるような状況を用意した。
一方で、課題も。想定の2倍を超える帰宅困難者が来たため、受付の窓口が足らず、多くの人が濡れた体で待機する事態となりました。
千葉県管財課 戸村順一課長:
ずぶ濡れになられて県庁にたどり着いた帰宅困難者の皆様が多かった。ただ、備蓄品の中にタオルがありませんでした。
県は、急遽、体を拭くためのタオルを、かき集めて、配布しました。
帰宅困難者:
寝られそうにない。たぶんずっと明るいので。
防犯上の観点などから県庁では夜通し電気がついた状態が続くなど、課題も浮き彫りに。
では、通勤・通学や外出の際などの有効な備えとは?
東京大学 廣井悠教授:
日常にも使えて、災害時にも機能する、コンパクトな物が良い。
帰宅困難対策などを研究している専門家によると、タオルは濡れた体を拭いて体温を維持するのに有効だと言います。
さらに、アイマスクや耳栓などは避難所などで眠りやすくなるそうです。
いつ訪れるか分からない帰宅困難の状況や新たな災害。
日頃からの備えの重要性が増しています。
