実りの秋を迎え、新潟県産の新米コシヒカリの販売が始まった。25年の新米と比べ大幅な値下がりに喜びの声が聞かれる一方で農業経営への影響が懸念されている。
■“新米コシヒカリ”25年より2000円安く販売
新潟市中央区の農産物直売所で始まった『新米まつり』。
開店と同時に多くの客が訪れる中、ふっくらと炊きあがったコメがPRされていた。
JA新潟市では25年、新米コシヒカリを税込み4698円で販売。26年は2700円とその差は2000円に。
大幅な値下がりに消費者からは「びっくりした。安くなって喜んでいる」「家計的にはすごく助かっている」などと喜びの声が聞かれた。
■「農家の手取りは4割減」 離農増加を懸念…
コメの民間在庫量が過去最高水準となっていることを背景とした値下がりだが、手放しでは喜べないのが現状だ。
JA新潟市の長谷川富明代表理事組合長は「うれしい限りだが、残念ながら農家の手取りは去年に比べて今年は4割くらい下がってしまった」と明かす。
大幅な価格下落は農業経営にとっては打撃となり、肥料や燃料費が高騰する中で離農者の増加につながる懸念も…。
こうした中、JAは新米の販路を広げてコメの在庫を減らしていきたい考えだ。
長谷川代表理事組合長は「できる限りの範囲で値段を下げてコメの需要を喚起し、増やしていきたい」と話している。
