2026年3月、JR伯備線の線路内で保守工事中の作業員に列車が急接近し、重大事故の恐れがあったことが9月に明らかになりました。
JR西日本は再発防止に向け全力で取り組む考えです。
JR西日本によりますと、2026年3月、岡山県新見市の伯備線備中神代駅近くの線路内で、線路の保守点検をしていた複数の作業員に列車が本来のダイヤよりも約3分早く差し掛かり、急接近していたことが9月に明らかになりました。
作業員は近くの踏切の警報音で列車の接近に気付き、接触やけがはありませんでしたが、列車が通過したのは退避からわずか1分後で、重大な事故につながる危険がありました。
山陰と岡山を結ぶ特急やくもが走る伯備線で起きた事案ということもあり、JR山陰支社の貴谷支社長は9月17日の定例会見でこの件に言及しました。
JR西日本山陰支社・貴谷健史支社長:
今回学ぶことも多いと思う。事実関係を検討して引き続き、鉄道事業、作業の退避に関わる対策を絶え間なく続けていきたい。
伯備線では、2006年、鳥取県江府町の線路内で保線作業中の社員らが特急列車にはねられ3人が死亡した事故が発生し、これを契機に列車の接近を知らせる警報装置が導入されています。
しかし、今回のケースでは現場がトンネル内で、電波の状態が悪く、警報装置が作動しなかったということです。
JR西日本山陰支社・貴谷健史支社長:
作業員側での踏切の鳴動を確認したので安全に退避を完了した。従いまして2006年1月の伯備線事故とは異なるものと捉えている。ただ、今後も様々な対策を取り続ける所存です。
貴谷支社長は、警報装置など安全設備の改善や運用ルールの見直しなど再発防止策を改めて検討する考えを示しました。
